ロシアバレエのPR企業に入社し、ボリショイバレエ学校への日本人バレリーナの短期留学にて通訳を経験。その後、派遣社員として短期契約をいくつかこなし、現在の大手通信会社に入社。CTO秘書、各種プロダクトの事業推進を経て、現在は中長期の新規事業企画に携わり、先端技術動向のリサーチ等に従事。子育てが落ち着いたタイミングで、カウンセラーの資格を取得し、開業。
略歴
現在の仕事についた経緯は?
自身の経験からです。元夫から避難し、離婚成立まで、2人のカウンセラーさんから支えられ、その時から私にとって、カウンセラーという職業が特別なものになりました。ある時、キャリアデザインのヒアリングシートで「今まで一番頑張ったことは何ですか?」と問われることがあり、それまでのどの仕事よりも、モラハラ夫との離婚がダントツだったことから、これなら仕事に出来る、と思ったのが、カウンセラー業を現実的に考えるようになったきっかけです。
モラハラとは、表向きは被害者のためとしつつ、何気ない一言や、非難めいた態度を日常的に繰り返すことで、被害者を追い詰め、支配する洗脳です。そのため、DV被害を受けているのに気付かない人は多く、私もその一人でした。だから、同じように被害の自覚がないまま自分を責め続けて苦しんでいる人に対して、気付きになる発信をし、自分を取り戻すまでの辛い日々に寄り添う存在になりたいと思い、この仕事を始めました。
仕事へのこだわり
仕事へのこだわりは、自分がより貢献できる方法で支援をする、本当にクライアントさんの助けになることをする、営利に走って志を見失わない、です。なので、カウンセリングだけにこだわらず、クライアントさんにとって「いろいろやってくれる人」になろうと思っています。
例えば、調停や裁判の書類作成時に疲弊して話の整理がうまく出来ない、という方にとっては、カウンセリングよりも、期限内にしっかりした内容の書類を作成して提出する方がうれしいですよね。それから、遠隔からのモラハラ攻撃を受けている場合。長いモラハラ文章の一部にお金や面会交流の話が書かれているので、読まざるを得ない。そういう煩わしさを解消してあげる、など。こんな風に、ワンストップで必要とされるサポートを提供していきたいと考えています。
カウンセリングについては、子育て中の働く女性にも無理なくご利用いただけるよう、受付時間を深夜まで拡大しています。子供が寝付いてから話したいけど何時に寝るか分からないという方には、開始時間に幅を持たせ、クライアントさんの状況に合わせたタイミングで開始とさせていただいております。このあたりは1人でやっているので、臨機応変に対応していきたいです。
一方で、課題に感じているのは料金です。私の人件費(本業の残業代)に少しだけ専門性を乗せたらこんな感じかな、という料金に設定していますが、気軽に利用してもらうにはまだ高いと思っているので、将来的には、DV支援事業を持っている自治体と組んで、補助金でカウンセリングやその他のサービスが受けられる等、被害者の方の負担を軽減出来るモデルが作れたらと考えています。
若者へのメッセージ
私の座右の銘は「ピンチはチャンス」です。ネガティブを浄化して、ポジティブにして返すように思えるところが好きです。
何事も、追い込まれた時ほど、思いがけない突破口が見つかり、それがチャンスになることがあります。
ぜひ自分を信じて、困難を糧にし、たくさんの事にチャレンジしてください。