INTERVIEW
YONEYAMA REIKO

米山怜子

Orange Global Consultancy 代表取締役 https://www.orangeconsultancy.biz/

略歴

持続可能な社会と経営の実現を目指す、オランダMBA卒リサーチ・コンサルタント。国立大卒業後、アメリカ・中国・ドイツなど6ヵ国での赴任・就業経験があり、現在はオランダにてJETROや中小機構等の公官庁や大手からベンチャーまでの企業向け市場調査・戦略立案・統計分析やSDGs関連記事の執筆、コンサルティング・コーチングを行っている。講演先として東北経済産業局、欧州連合傘下の日欧産業協力センター等。

現在の仕事についた経緯

「世界を跨ぐ仕事に就きたい、多様な人と働いて価値観を広げたい」と大学1年生の頃から思っていました。そのため在学中にはアメリカに1年国立大留学、卒業近くに南アフリカに1カ月ビジネス語学留学をしました。
卒業後は上場企業にて人材コンサルタントを、その後は外資企業にてドイツやシンガポールでマーケティング・経営企画を担当して、2017年オランダMBA取得後に独立しました。
「ビジネスは人と人が、信頼の上で価値を創造すること」として、持続性と誠実さを中核に、リサーチ・コンサルティング業を展開しています。

仕事へのこだわり

「Maximize the potential of your sustainable business 持続可能経営の可能性を、最大限に」とホームページの最初に集約してある通り、持続可能な経営の支援を行っていくことが私の使命でもあり、情熱でもあると思います。
主に国内・海外のリサーチ・戦略用資料作成・コーチングスタイルのコンサルティングを扱っているのですが、どの仕事にも根底として、「クライアントの持続可能な経営への可能性を探るアプローチ」を採用しています。
持続可能な経営って?と思われる方は多いと思うのですが、財務的に持続可能なのはもちろんのこと、企業の社会的、環境的な面のインパクトも考慮した経営を意味します。
それは、全てのステークホルダー(利害関係者)を巻き込んだ社会的な繋がりであったり、より大きな観点で言う自然環境へのインパクトを、経営者や新事業に取り込んでいく必要性です。
これからは、財政面だけでなく社会・環境面での提供価値を描け実践する企業が、消費者から支持され、生き残っていくと思っています。丁度今年2023年で折り返しの地点となっている2030年目標のSDGsですが、これらを子どもの頃から学んでいる、Z世代より若い世代であるα世代の考え方が、5年後、10年後にはもっとビジネスに反映され、支持されていくと思います。
その観点を取り入れて、リサーチとして企業のターゲット市場の調査や販売戦略を考案するとしても、10年後も愛される持続可能な企業になるための経営企画や製品アプローチの考察を重視しています。

若者へのメッセージ

多様な人から意見を聴き、自分の好きなことを様々な角度から行っていくと、結果的に好きが仕事になる道が開けると私は思っています。
日本の教育は文系・理系という型がありますが、ビジネスも含めArtとScienceは実生活では混じっていると、常日頃から感じています。例えば私は言語を勉強したかったので大学は文系となりましたが、自然現象であったり統計を見ること(科目で言うと物理や数学でしょうか)が好きでした。
私の仕事の一部であるコンサルティングでも、多くのデータを利用して分析したり、フレームワークを使ってロジカル思考したりとサイエンスの面も多くありますが、それをクライアントに伝える能力やクライアントの気づかない課題を引き出す能力は人の感情を察する実践をしていかないとつかないものだと思います。
多くの「好き」があると興味関心も多様になり、仕事に活きます。その中の1つでも社会から求められることであれば強いです。
そして、好きが仕事となると、仕事をするのは確実に楽しいです(これは私の経験からの意見で、好きは趣味で良いよという人もいます)。
皆さんが「好き」を仕事にするかどうか?
冒頭に戻りますが、多様な人から意見を聴き、自分の好きなことを様々な角度から行っていくと、結果的に好きが仕事になる道が開けると、私は信じています。