INTERVIEW
YASUNAGA KEISUKE

安永圭佑

川上産業株式会社 代表取締役社長 https://www.putiputi.co.jp/

略歴

小学2年生から野球を始め、天理高校まで野球一筋の学生生活を送る。大阪商業大学を経て、2023年に新卒で川上産業株式会社へ入社、営業部に配属。10年間の営業経験ののち、工場長3年、総務部長を1年経験し、2016年に代表取締役社長に就任。

-現在の仕事についた経緯-

飲食店でアルバイトをしていた経験から、人と付き合い、喜んでもらうことが好きだったため、新卒での就職活動の際、営業職が向いていると考え就職活動を行いました。
川上産業の会社説明会では、社員の目に希望が溢れていたことが印象的で、実は気泡シートの「プチプチ®」という商材よりも、会社の雰囲気が決め手だったことを覚えています。
特に印象的だったのは、会社説明会に参加していた営業部社員の「クレーム対応をきっかけに仲良くなる」という話でした。
クレームを起こしてしまったら真摯に対応することは当然ですが、その結果、お客様との関係がより深まったというエピソードを聞き、ほっこりとした気持ちを感じ、入社を決めました。

-仕事へのこだわり-

新人時代は同期の社員たちとともに営業所長になることを目標としていました。
10年間の営業経験から製造部(工場長)へ異動になった際、当時の社長や上司から特段、異動理由を聞かされたわけではありませんでしたが、営業で経験した“お客様目線を工場内に浸透させる体制作り”を任されていると感じ、自分だからこそできる工場長を目指しました。

当時は、商品の生産が追い付いておらず、お客様へ商品を希望通りにお届けできていない状況が多発していました。
実際に工場での業務実態を目の当たりにしてみると、生産現場のみんなはお客様が求めている商品や必要量を把握できておらず、夜勤では生産指示が出ていたものを作り終わったら生産を止めており、商品がお客様のもとに足りていないということを知らないようでした。
このような状況の中で、営業というお客様目線をもつ自分が工場長としてできることを考え、部門間の情報共有を密にし、営業と現場で共に生産性向上に取り組みました。
このような経験をもとに、社員一人ひとりには力があるにも関わらず、それを発揮できていない環境を改善していかなければという想いを心に抱き、仕事に取り組んでいました。

2016年には社長に就任し責任の重さを感じるとともに、社員一人ひとりやそのご家族の生活まで背負っていることを意識しました。
部門間での連携、それぞれの社員が思いやりを持って仕事をできる環境、こういった協調性をもった仕組みを作ること。それぞれの部門を経験したことがあるからこそできる自分自身の使命だと考えています。

-若者へのメッセージ-

川上産業としては「プチプチ」が再生できる資材であることを周知すべく、SDGsの授業や参加型のイベントに取り組んでおります。当社の環境への取り組みをPRするとともに、参加されたお子さんがとても楽しんでくれている様子を見て、改めて「プチプチ」が愛されている商品だと認識しました。
このような取り組みを通じて、プラスチック製品である「プチプチ」もまだまだ捨てたものではないと感じています。
プラスチック製品への逆風をただこのまま見ているのではなく、プチプチの可能性をさらに追求していくべく、皆さんとは、緩衝材を通り越した「プチプチ」の存在意義を一緒に作っていきたいと思います。