INTERVIEW
YAMAZAKI IKUE

山﨑伊久江

株式会社山﨑伊久江美容室 代表取締役社長 https://www.ikue-yamazaki.co.jp/

略歴

株式会社山﨑伊久江美容室(東京8店舗)代表取締役社長。山﨑伊久江美容研究会会長。一般社団法人 日本弱酸性美容協会(加盟サロン約1,050 サロン)理事長。1975年、初代山崎伊久江の孫として、フランス・パリに生まれる。中央大学理工学部卒業、また在学中に美容学校通信科で学ぶ。メイクアップ技術習得のためパリに渡り、JEAN-PIERRE FLEURIMON入学。帰国後、山崎伊久江美容室に入社。2007年、二代目山﨑伊久江を継承。2019年、代表取締役社長に就任。現在、一般誌・美容誌にてヘアスタイル提案や、講習、ショー出演などで活躍。また、弱酸性美容法べルジュバンスの普及のため、全国で講演や技術指導にもあたる。著書に『髪は弱酸性でどんどんよくなる』(ジュンク堂書店)、『TPO別きものの髪型』(世界文化社)がある。

現在の仕事についた経緯

大学在学中、卒業後の進路を考えていたところ、父から美容の道を進められて挑戦しようと決意しました。
それまで大学では経営システム工学を学んでおり、美容とは全く違うことを勉強していましたが、幼い頃より祖母や父が活躍してきた世界に興味もあり、入社して現在に至ります。

仕事へのこだわり

あまり遠い未来は想像せずに、目の前にあるやるべきこと、学ぶべきことを日々こなしながら過ごしていました。美容の道はまずは技術を身につけなければいけないので、先輩から教えてもらうことに素直に耳を傾け、早く吸収しようという思いで毎日を過ごしていました。
一人の美容師としては、婚礼の仕事に携わることが多かったので、一人一人の花嫁さんが一番輝く日のヘアメイクを提供できるよう、常にスキルアップ出来るように勉強し続けています。技術と共にお客様に似合うヘアデザインを見つけるセンスも同時に学んでいます。
また、私達が取り組んでいる弱酸性美容法ベル・ジュバンスは、60年前に祖母が開発したもので、美容室内でお客様の髪や肌を傷めることは決してしない!をポリシーにしている美容法です。パーマをかけたら髪が傷む、カラーをしたら髪が傷む、その常識を覆す美容法で、今もそれを継承しそのポリシーで美容室を経営しています。
こだわりは、常に学び続け、またそれをお客様の役に立て、活気ある自分で居続けることです。美容室創立者が『20代でも、30代でも活気のない人は老人である。いくつになっても人に与えるものを持てること。それが活気であり、そのような人は老人ではない。』と、語っていましたので、いくつになっても老人にならないよう活気を持っていたいです。

若者へのメッセージ

私は成長への近道は、素直な心を持つことと考えています。例えば美容の世界ですと、一つの技術を何人かの先輩に教えてもらう場面で、A先輩にはAのやり方、B先輩にはBのやり方を教えてもらったとします。
ある人は教え方が違うからどちらをしたらいいかわからないと言い、ある人は2通りもやり方を教えてもらいありがたいと言います。この気持ちの違いが、将来を大きく変えるものだと思いますから、是非素直でいてください。