INTERVIEW
YAMAMOTO YUJI

山本祐司

株式会社薄毛の窓口 代表取締役社長 https://usugenomadoguchi.com/

略歴

大学院で遺伝子工学を専攻し、新卒で大手コンサルティング会社に入社、20代前半からハゲ始める。社会人2年目で中国で自毛植毛してハゲ卒業。毛髪診断士の資格を取得し、薄毛対策情報をYouTubeハゲリーマンちゃんねるにて発信開始。YouTube番組「令和の虎」にて資金調達し、法人化。芸能人のいしだ壱成・楽しんご等を海外の植毛クリニックに連れて行ったことで知名度が広がり、事業を着実に成長させる。

現在の仕事についた経緯

22才からハゲ始めました。育毛剤・クリニック通い・サプリメントなど「良さそうな情報」に振り回され、20代前半は200万円以上も注ぎ込みました。しかし、一向に効果が出ず、薄毛が進んでいく日々でかなりのストレスを感じました。
26才になった頃、自分の後頭部の髪をハゲている場所に引っ越しさせる「自毛植毛」という手術を知り、東京のクリニックを訪れましたが、見積額で約300万円を提示され、当時の貯金残高が60万円しかなかった私は国内での自毛植毛を諦めました。
当時付き合っていた中国人の彼女(現妻)に中国の植毛料金の相場はいくらか聞いて調べてもらった結果、衝撃が走りました。比較的高級なクリニックでも日本相場の三分の一程度の費用しかかからないことが分かりました。さらに韓国や近隣アジアの友人に聞いたところ同様の費用情報しか出て来ず、自毛植毛は日本だけ非常に高額な料金相場であることが分かりました。
海外の植毛を経験し、人生が大きく好転したことをきっかけに、日本でお金がなくて植毛できない人たちのために、もっと安く植毛できる選択肢を提供するため、本事業を立ち上げました。

仕事へのこだわり

「真心を持って誠心誠意尽くす」ことを心がけています。特に薄毛対策の業界は「怪しい」「胡散臭い」「詐欺」など負のイメージが拭えない業界です。また、自毛植毛というものが日本人にはまだ身近なものとして捉えられてないので、本当に実際に髪が生えるということを何十回も何百回も情報発信し続けないといけないのです。
ましてや海外で植毛となると知らないことばかりで、漠然とした怖さや不安は誰しもが感じて当然だと思います。そして常に「本当に生えるの?」「嘘なんじゃないの?」と疑われたところからお客様とのコミュニケーションが始まるので、その疑いも包み込みながら矢面に立っていく必要があります。
しかし、かつて薄毛で困っていた自分と同じように、今まさに薄毛で困っている人を助けたいという強い信念を掲げて、真摯に向き合っていくと、少しずつ理解され、ファンも増えていきます。やっと最近その手応えを感じ始めました。
何事も新しいことや未知なることは叩かれて当然だと思いますが、それでもあるべき姿に向かって、自分の信じた道を着実に歩んでいけば少しずつ評価されてくるので、これからも地に足をつけて一歩一歩進んでいきたいと思います。

若者へのメッセージ

「良心に従い、あるべき姿に向かって自分ならどう動くか?」社会に出ると様々な歪みや理不尽なことに遭遇すると思いますが、自分の信じた道を歩んでいくと必ず協力者が集まります。まずは旗を掲げて自分が何をしようとしているのか発信する癖をつけると良いと思います。
心やお金や時間に余裕のある「素敵な先輩」がきっとあなたの良心に感動したら上の世界へ引き上げてくれるはずです。自分だけで頑張っていてもたかが知れているので、積極的に助けてもらいましょう。いつかあなたが「素敵な先輩」になった時には良心のある若者を助けて、恩返しのバトンを繋いでいくことで良い循環が生まれてくると思いますし、それこそが人生の醍醐味だと思います。
真摯に取り組む姿勢を必ず見てくれる人が現れるので、そのチャンスを信じて、最初は身の丈にあったことで構いませんので、ゆっくり進み続けてください。