INTERVIEW
YAGI YOHEI

八木洋平

グローバルキャリアデザイン グローバルキャリアデザイナー https://fukusen.org/global-career-design

略歴

立命館アジア太平洋大学を卒業後、新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。在籍中1年間中国に駐在。2015年に退職後、大手人材会社の海外立ち上げメンバーとしてマレーシアへ転職。その後、他国にて拠点立ち上げ、支社長、エリアマネージャーと会社経営を経験。現在は7カ国での生活、8カ国での業務経験を活かして、個人の方向けに海外で活躍するためのキャリアデザイン、「グローバルキャリアデザイン」を行っている。

-現在の仕事についた経緯-

新卒でリクルートエージェントに入社したときには、これだけ海外に関わる仕事をするとは想像していませんでした。
私は未来からの逆算ではなく、目の前に与えられたミッションを一つ一つクリアしてキャリアを積み上げてきました。直近で働いていた大手人材会社では異動の話も多かったのですが、それを自分ではチャンスと捉えて全て受けて来ました。その結果、振り返ると8カ国で仕事を経験することになりました。
日本を出て海外で生活をする、海外で働くということはワクワクする反面、不安に思うことも多くあります。私はフィナンシャルプランナーの資格も取得し、キャリアとライフの両方から海外で働く方のキャリアデザインを行っています。

-仕事へのこだわり-

新卒の頃は何でも量でカバーしてきたタイプです。
自分の中で20代は人生の下積み期間だと当時は思っていたので、時間等も気にせず何でもやるというスタンスでした。もちろん法律や会社が許す範囲内です。周囲からも「愚直」という言葉をいただくことが多くありました。
人材紹介はコミュニケーションビジネスだと社内ではよく言われていました。ですので、メールで済ませるよりも電話をしたり、見える範囲や同じフロアで働いている人には直接話を聞きに行ったりと、多くの人とコミュニケーションを取る機会を増やしていました。これにより、社内でも多くの方に顔と名前を覚えて頂き、仕事が非常にやりやすくなりました。
仕事で大切なのは顧客と仲間です。すべての基準を顧客起点にして、どうやって仲間とその顧客の期待に応えるのか、期待を超えていくのかが大切だと教わりました。この考えは今でも仕事をする上で自分にとっての大切な軸となっています。

キャリアや人生には正解がありません。国籍や場所に関わらず、人の幸せは100名いれば100通りあると、長年転職の支援をしてきて強く感じております。
ところが、キャリアに関する考え方やお金も含めたライフプランニングについては、学校では教えてくれません。
私は仕事をする上でこういった情報やノウハウを得ることができましたが、まだまだ知らない方が多いのが現状です。日本が悪い、海外が良いと言う気はありません。ただ、知らないだけで選択肢が狭まってしまうのは非常にもったいないと思います。
グローバルキャリアデザイナーとして色んな方とお話をして、最終的に日本でキャリアを積んでいくことを決められた方もいらっしゃいます。
個人が自分の人生を幸せに生きるための選択肢を一緒に考えてサポートします。
これがグローバルキャリアデザインのスタンスです!

-若者へのメッセージ-

若者には無限の可能性があります。
多くの人が耳にしたことがあると思いますが、私はまさにこのとおりだと思っています。
スポーツ選手のような肉体的な事については生まれ持ったものやセンスもありますが、仕事やキャリアについては誰もが正しい方向で努力をすれば、できるようになると思っています。
これまでの人生や今いる環境を理由にして、挑戦することを諦めないでほしいです。
私は「成果=能力×努力の総量」だと考えています。それぞれの項目はもっと因数分解できるのですが、新しいことでも努力をすれば叶えることができると信じてほしいです。
とはいえ、上手くいくことと上手くいかないことであれば、上手くいかないことのほうが多いのが人生です。
諦めずに努力する必要はあるものの、それによって体や精神を壊しては元も子もありません。別の道を選ぶこともまた一つの努力の方法です。
やりたいこと、なりたい姿がある場合は、ぜひそれに向かって挑戦してみてください。その結果がたとえ違う道になったとしても、本気で努力をした経験はその後の人生で必ず活きてきます。
一生懸命に自分の人生を生きてください!