INTERVIEW
YAGI SHIGETAKA

八木重崇

8points合同会社 代表/CEO https://8points.co.jp/

略歴

兵庫県出身。香川大学工学部を卒業後に上京し、一般企業の情報システム部門に入社。その頃から独学でWeb技術を学び、神戸のシステム会社へ転職。2019年、8points合同会社を設立。2022年、経済産業省 スマートSMEサポーターに認定。

現在の仕事についた経緯

スマートフォンが国内販売され始めたとき、これからはWebの仕事で食べて行こうと決めました。当時はiPhone3Gと初期のXperiaくらいしかまだ機種がない頃です。PCブラウザで見ていたサイトが外出先でも携帯で見れるようになった衝撃、それが今後間違いなく当たり前になる確信がありました。
それから休日や平日の帰宅後に独学で勉強を始めて、4年後、更なるスキルアップの為、神戸のシステム会社へUターン転職、そこで現在の土台となるビジネススキル・エンジニアスキルを磨くことができました。
たくさんの人との関わりの中で、「本当に大切な人と仕事がしたい」「大切な人を守りたい」「組織のルールや体裁に捕らわれず、一人一人に向き合ってサービスを提供したい」という思いが強くなり、フリーランスとして独立。その後、このような理念に共感してくれる仲間が増え、8points合同会社として法人化しました。

仕事へのこだわり

“思いやり”です。ビジネスだけでなくすべてにおいて最も大切なことだと思っています。当社にとっての思いやりは未来を考えることです。関わるすべての方の将来を考えた際、今の行動・判断・手段が本当にベストなのか考えます。
サービスをご利用されるお客様の近い未来と遠い未来、サービスをご提供されるクライアント様の直近の利益と10年後の発展状況、それにより得られる当社の10年後の信頼と実績を考えます。このような理念に基づきクリエイティブサービスを提供しております。
新人の頃は、「期待に応えて気に入られたい」「ありがとうと言われると嬉しい」「怒られたくない」という気持ちで仕事をしていました。視点が自分ですね。社会人経験を積むことで少しずつ相手への心配りを学ぶことができました。すると、今やるべきことが自然と理解できるようになります。これが需要です。その供給を行うと自然と自分が欲しかった「ありがとう」の言葉を聞くことができます。
ビジネスは需要と供給で成り立ちます。「思いやり」というたった一つの基本理念を忘れなければ、人間関係・サービス提供・モノづくり、どのような分野でも活躍することができ、適正な評価がされると信じております。

若者へのメッセージ

「担当者は鏡です」1度目の転職で、取引先の担当者様へ退職の挨拶をする際にお聞きした言葉です。
その担当者様は定時ギリギリで、私が勤務していた会社のビルの下までプレゼントを持って来られました。当時、私は26歳でその担当者様は30代だと思います。目上の方がわざわざプレゼントを買って、会社まで来られたことに大変驚きました。それだけで涙ぐみ、どうして来てくださったのか理由を聞いたところ、「八木さんがいつも上長や経営層の方と私達の間に立ち、ご尽力されてこられたからです。担当者は鏡です。だから私も八木さんの力になりたいと思いました。」と言ってくださいました。胸がいっぱいでした。
転職後はこの担当者様のような素敵なビジネスマンになりたい!と心に決めて、どんな辛い状況でもお客様を第一に思いやりを持って、誠心誠意お仕事させていただきました。
お客様や社内の人間関係に悩んだときは、まず自分から親切にしてみるのはどうでしょうか?きっと鏡のようにあなたへ返ってくると思います。
もう一つ。「20代は体を使え、30代は頭を使え、40代は人を使え、50代は心を使え」と教えてもらったことがあります。時々この言葉を思い出しては、その通りだなと感じます。
私が20代の頃は「頭を使う=楽をする」といった発想しかありませんでした。それは経験が足りなかったからです。十分な経験を積むことで、その経験に基づき、より効率的な仕事ができるようになります。これが「頭を使う」ことだと理解したのは30代になってからでした。
皆さんも20代のうちにたくさん経験を積んでください。失敗して恥をかいてください。30代・40代になるとそれが笑い話になり、新人に伝えることができます。これが「人を使う=教育する」ということなのかもしれません。
さあ、今日から何をしますか?あなたが供給すべき需要は何ですか?皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。