INTERVIEW
WASHIO TADAHIKO

鷲尾忠彦

NX備通株式会社 代表取締役社長 https://www.bintsu.co.jp/

-現在の仕事についた経緯-

学生時代は貿易の仕事に就きたいと漠然と考えていました。
当時は商社や流通も考えていたものの、大学で海運のゼミに入っていたこともあり、輸送の道を歩むことになりました。ご縁もあり、日本通運に入社したという経緯があります。
人体で言うと血液の役割を果たしているのが物流であり、その重要な仕事であるということに誇りと安定感を感じていたことも理由です。

-仕事へのこだわり-

輸送というものにいかに付加価値をつけていくのかはやはり意識していました。
単に物が動くだけではなくて、AからBに運ぶにしても輸送モードが沢山あります。今どこに動いているかなど、倉庫を一緒にした在庫管理を含め、いかに勘案した輸送を提供できるかを考えていました。基本的にはお客さんがどうしたら便利なのかを考えて提案しており、お客さんのご希望に合わせて、船であったり、飛行機であったり、様々なものを組み合わせて運べるところはやっぱり魅力だと思います。

最近は、DX化にも力を入れています。導入するとなるとコスト面でも非常に大きな投資が要りますので、全体のDXは難しいところもありますが、小規模でも先駆けてやっていくことは大切だと思っております。
また、近年では2024年問題で労働時間が短くなり、輸送能力が不足しモノが運べなくなる可能性が懸念されており、長距離の運送がもうできなくなるとも言われております。
今までで言うと、岡山から関東へ直接運送していたところを、弊社では東京と名古屋と大阪に支店がありますので、包み替え、取り替えなどのリレー輸送を徐々に取り入れているところです。

今の時代、過去のように物がどんどん増えていき、どうやってこなしていこうかという時代ではなくなってきています。なので、いかにお客さんにとって便利で、リーズナブルなコストで良いサービスを提供していけるかというところが重要になってくると考えています。

-若者へのメッセージ-

「物流はなくならない」というのはまず伝えたいです。今の時代、様々な輸送モードもありますので、自ら考えて、自ら提案して、自らそれを実行できるというやりがいも感じることができます。

自分が取り組んだものが完成形として実際に動き出すという体験を是非してもらえたら、大きな達成感が得られるのではないかなと思います。地域社会にも貢献できますので、働いて給料をもらって生活しているということだけではなく、やりがいを見つけやすいのがこの業界の魅力です。

少し大きな社会貢献の例で言いますと、我々もNX商事と一緒になって地球規模の環境問題に取り組んでいます。中古オフィス什器を海外に寄付する事業の輸送協力などもしておりますので、そういった意味では国際貢献のためのSDGsを今おこなっているところです。
単に商業主義的なところだけではなくて、いろんな面で貢献していける人材は素敵ですね!