INTERVIEW
WADA YOSUKE

和田洋介

ロタンダコンサルティング株式会社 代表取締役 https://www.rotunda.co.jp/

略歴

証券会社の国内営業部門を経て、米国へMBA留学。帰国後は投資銀行で11年間M&Aアドバイザリー業務に従事し、最終的には金融機関向けM&Aチームのヘッドとして保険、銀行、ノンバンク業界等の再編案件を多数実現。その後、米系保険会社日本法人の事業開発責任者、ベンチャー企業の代表を経て、経営コンサルティング会社を設立。

-座右の銘-

天の時、地の利、人の和

-現在の仕事についた経緯-

今までは社会を、金融機関からの目線で見る機会が多かったのですが、一度金融業界を出てみると自分の視野がいかに狭かったかを痛感するようになりました。自分の当たり前が社会全体の当たり前では無いという事実に直面する中で、逆に金融機関での経験が長いからこそできる形で社会に貢献したいという一心で起業しました。
M&Aはあくまでも経営戦略の一つの選択肢なので、M&Aのみならず、会社の経営戦略全体の立案から実行に至るまで、企業オーナー様の成功のために伴走するような仕事をしていきたいと考えています。

-仕事へのこだわり-

大きく三つあります。
一つ目は、目の前に与えられた自分のミッションに全力で取り組むことです。
もちろん気が進まない仕事も過去にたくさん経験しましたが、自分よりも経験豊富な上司から託された仕事は何らかの意味があると前向きに解釈して、どうせやるなら全力でやり切ることを常に心がけていました。全力で何かをやり切ることで、自分の新たな境地に達するというか、視野が広がるというか…自分が一回り成長した感覚になり、それが楽しみに繋がって、という経験の連続です。
二つ目は、できる人の真似をするということです。
私は常に数人仕事ができる憧れの人(先輩・後輩拘らず)をピックアップし、その人はなぜ結果を出せているのか観察し、自分なりに真似をしてみることを繰り返してきました。もちろん能力の差や個性があるので完璧なモノマネにはなりませんが、そうすることで仕事やクラアントに対する姿勢、自己研鑽の方法など、不思議と自分なりの仕事のスタイルが見えてきます。
三つ目は「クライアント・ファースト」です。
ありきたりで当たり前の言葉ですが、私自身、常にクライアントが何を求めているのか、クライアントにとって最善のアクションは何なのかを自分の意思決定の最重要項目に掲げてきました。また、ここでの「クライアント」には自分のチームメンバーも含まれていることを忘れてはいけません。チームはあくまでも役割分担された人の集まりであり、誰が偉い偉くないという集まりではありません。常に誰かに支えられて自分がいるという謙虚さは今後も持ち続けたいです。

-若者へのメッセージ-

もちろん夢を持つことや、夢に向かって努力し続けるのは素晴らしいことです。ただ、明確な将来の夢がなくても全然良いと思います。その代わりに自分が今この瞬間やるべきことは何なのかを理解し、「やりたい」「やりたくない」という感情を捨てて、何事にも全力で取り組むことを是非意識してみてください。
全力で取り組むから思いっきり勉強するし、思いっきり考える。全力で取り組むから失敗して悔しい思いもする。どんなに小さいことでもこれを繰り返していくと、自分の知らなかった世界が見えてきたり、自分の得意なことや苦手なことが分かってきます。
長いビジネスパーソンとしての人生。急ぎ過ぎて足元がおそろかになってしまえば大きく飛躍することもできません。まずは目の前の小さな目標でも良いので、「努力→達成」の経験を是非増やして着実に自分のポテンシャルを磨いていってください。