INTERVIEW
WADA BEN

和田勉

株式会社セルフ・インプルーブ 代表取締役 https://www.self-improve.jp/

略歴

18歳の時、飛び込みの教材販売を経験し、1週間で約70万円の収入を獲得。大学卒業後は製薬の三共株式会社、三井化学で営業を担当し、支店長、本社を経験。3回の病気と事故で死に直面するが、強運で乗り切る。その後独立し、教育研修会社の株式会社セルフ・インプルーブを2013年に設立。企業研修や講演活動で全国を飛び回る。著書に『お金の鉄則10か条』(ごきげんビジネス出版:楽天ブックス1位)など、4冊を執筆。2023年6月に5冊目を出版予定。

現在の仕事についた経緯

三井化学の本社で営業管理室に在職中に、社内研修の兼務を命ぜられ3年ほど従事しました。成果が出て、今までの営業での経験のみならず、1000万円以上の自己投資や学んだ心理学、コーチングなどが活用できると確信し、これが天職だと気付きました。
研修受講者との人脈は無く、研修会社やコンサルティング会社の経験もありませんでしたが、自分の直感を信じ無謀にも退職。今まで築いてきた人脈を頼りに、多くの方の支援をいただき現在に至ります。
また、20年以上の投資経験を活かし、ライフワークとして「お金を学ぶ人生の寺子屋」を2018年までに全国で4校開講。現在は休校し、個別のコンサルティングに移行しています。

仕事へのこだわり

若いころから、死にかけた経験、1日に数千万円を投資で失った経験、人間関係でズタボロになった経験など波乱万丈な人生を送ってきました。そこで気付いたことは、人生には意味のないこと、無駄なことは何一つなく、全てその時の自分に必要だから起こったということです。そして、事実は1つ、解釈は無数だということです。目の前の現実をポジティブに解釈するか、ネガティブに解釈するかはすべて自分次第。努力は噓をつきません。あきらめなければ、願いは叶います。何度も人生の危機的な状況をこの考え方で乗り切ってきました。
また、仕事は一人ではできません。人を大切にし、ご縁に感謝することにより、たくさんの方々に助けていただいています。自分のできることを精一杯、全力で目の前の方に提供する。お金は後からついてきます。昔は、欲に走ってお金を目的にしており、一時的には儲かりましたが続きませんでした。利他の精神はとても大切だと考えています。
仕事はチームで行い、それぞれの強みを活かして、自分の苦手なことはそれが得意な方にやっていただく。こうすることで、何倍にも仕事のパフォーマンスが上がります。
弊社の企業理念に『身体と心と経済の3つの健康をバランスよく実現するサポートをします』があります。この実現のために、自身も日々新しいことに挑戦し、学び続けていきます。新しいことに挑戦することには「怖さ」が必ずあります。失敗するのではないか?うまくいかないのでは…。私も怖いです。しかし、それにチャレンジしなければイノベーションは起こりません。
「神様は越えられない課題は与えない」この言葉をいつも胸に抱いて、これからも前へ前へ一歩ずつ進んでいきます。

若者へのメッセージ

新入社員研修をしていて、多くの若者からよく聞く言葉は「どうすれば上手くいきますか?」「要領よくやるにはどうすればいいですか?」です。失敗を極端に恐れる若者が多いと感じています。昔からある諺(ことわざ)や格言には深い意味があると思っています。
「若いころの苦労は買ってでもせよ」この意味は、若い時にする苦労は必ず貴重な経験となって将来役立つものだから、求めてでもするほうが良いということです。私は、人生とは生まれてから死ぬまででプラスマイナス0だと思っています。もし、若いころに楽をして、手を抜いて、逃げるような生き方をしてなんとか人生をうまくすり抜けても、年を重ねていくにつれ、今まで以上の大変な苦労が襲ってきて、人生を終える時に振り返ると、ちょうどプラスマイナス0になっているのではないかと思います。それなら、体力的にも、精神的にも余力がある若いころに、敢えて自ら苦労をすることにより、人間としても成長できるのではないでしょうか。
私が1日の企業研修の締めの言葉でよく言うのがマザーテレサの言葉です。
「神様は私たちに、成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。」ぜひ失敗を恐れず、どんどん挑戦していってください。