高校卒業後、某大学特待生内定。同時期にモトクロスチームに所属。レース中の事故により大学内定取り消しとなり、実家の企業を手伝いながら弱小金融機関に就職。以後、家業に専念し、1982年に独立。2000年に法人化し、2004年に実家の企業を買収。現在は、若い頃の経験を活かしてグループ企業のコンサルティング業務を行う。著書に、小説『未来を生きるものたちへ』(幻冬舎出版/2023年5月)がある。
略歴
-現在の仕事についた経緯-
10歳の頃から半強制的に技術の修得を迫られていて、その環境が嫌で家業から距離を置いていました。
しかし色々な経験を積む中で、自分の心の中のものづくりに対するDNAが目覚め、今までの経験したことと加工スキルを融合させ、個人で高額投資に打って出て、現在に至ります。
-仕事へのこだわり-
1番は、自分を大事にする『自分が潰れたら家族を守れない』
2番に、家族を守る『家族が崩壊すれば自分の存在価値がない』
1番、2番を根底に、小さい頃の夢(趣味、素質、憧れなどを精査して)を追い求めていけば、人間関係や少しの苦労は乗り越えられます。何もなく、なんとなく就職した人は取り敢えず2年程度働いてみてください。何か見てくると思います。
転職を考える場合は、今までの経験を活かせる業種を選択してください。但し自分が潰れるような職場は即時撤退です。転々と職種を変えるのもよくありませんが『将来に活かせる転職』はいいかもしれません。
最初から理想が叶うほど世の中は甘くありません。目先の高額給与や最低65歳まで働き続けられない企業などは避けるべきです。ましてや人を騙したり、人の道に反したりする職業には絶対に就職しないでください。
-若者へのメッセージ-
日本の若者は世界中で一番恵まれていると思います。就職も売り手市場です。ベンチャー企業の設立は、難しい金融機関からの融資に頼らなくてもクラウドファンディングだってあります。もし失敗しても日本では社会保障支援救済など、ネットで検索すれば色々とヒットします。
心配なのが、無欲。何をしたいかわからない。それは若者だけではありません。大人、破綻老人、幸せすぎて苦しいなど悩みは絶えません。取材の帰りに靖国神社で参拝して特攻隊員の遺書を読んで絶句しました。強制的に3日で命が絶えるとしたら、貴方は何をしますか。