成蹊大学文学部英米文学科を卒業後、サントリーホールディングス入社。食品事業部門において生産の需給管理・発注業務を行う。5年の勤務を経て退職し、NHKキャスターに転身。NHK横浜放送局をスタートにNHK首都圏放送センター(渋谷)にてレギュラー番組を8年間担当。現在はラジオ「身近なことからSDGs」(全国11局)パーソナリティーを務める他、コミュニケーションをテーマとした講演や執筆活動を行っている。これまでビジネス書を5冊出版。著書に「難しい相手もなぜか本音を話し始めるたった2つの法則 入門・油田掘メソッド」(日経BP)がある。
略歴
現在の仕事についた経緯
大学時代、就職活動ではマスコミは視野に入れていなかったのですが、企業に入社してからプレゼンテーションの機会が多く、人に伝わる話し方を学ぼうとNHKのアナウンススクールに通い始めたことが大きな転機に繋がりました。
NHKキャスターのオーディションを受けてみないかと声が掛かり、チャレンジすることを決意。運よくNHKの横浜放送局に採用されました。企業を退職することは大きな決断が必要でしたが、放送という未知の世界で自分の可能性を試してみたいという想いがあり、現在の仕事に至りました。
仕事へのこだわり
社会人としてのスタートは一般企業の社員でしたが、入社した当時はコーチャーとなる先輩が付いてくれていましたので、とにかく1つ1つの仕事を覚えながら丁寧に取り組むことを心がけていました。他部署との綿密なコミュニケーションが必須な部署でしたので、行き違いがないように仕事を進めていくように努めました。
また組織では様々な世代が一緒のチームで働くことになるため、迷いがあったらすぐに情報を共有し、周りの人に相談しながら進めていくことが大切であることも学びました。独自の判断で仕事を進めたことで、失敗したケースがあったからです。「共創」がチーム力に繋がると実感しています。たとえ失敗しても、それは何かを気付かせてくれるきっかけになると思って、失敗を恐れずに前向きな姿勢で臨むようにしていました。
さらに放送業界に転身してからは「スピーディーさ」「決断力」「客観性」などあらゆる対応力が求められました。どんな環境においても人は適応力が備わるものです。環境を変えることで行動が変わり、それに伴い能力も高められると感じています。
自然と導かれた先にはきっと何か得られるものが待っているというポジティブな気持ちで向かっていくこと。これが自分の原動力になっています。
若者へのメッセージ
今の時代は情報が溢れていて選択肢の幅も多数あると思います。自分がやりたいと感じた事はためらうことなく、どんどんチャレンジしてみて下さい。自信がないことでもその環境に身を置いて行動してみることで、自分自身を変えられるチャンスに繋がります。「できる、できない」で判断するのではなく「やるか、やらないか」で判断することです。たとえ失敗しても、それは次に繋がる教訓と考えることです。
イギリスの自然科学者であるチャールズ・ロバート・ダーウィンの「進化論」の言葉に「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者である。」という名言があります。これは人間にも通じることと思います。
環境変化に対応できるセルフイメージを強く持ち、ビジネスの幅を広げて下さい。