INTERVIEW
UEKI TAKURO

上木拓郎

アンド・ワン司法書士・行政書士事務所 代表 https://andone-ueki.jp/

-現在の仕事についた経緯-

最初は映画監督になりたかったんです。ただ大学2年の終わり頃に、偶然にも法律の授業が空いていたので、友人と一緒に受けることにしました。法律を学んで分かりやすく人に伝えて問題解決できることの素晴らしさを感じて弁護士を目指し、その後、 簡易裁判所で弁護士と同じような仕事ができる司法書士に転向しました。

-仕事へのこだわり-

司法書士になることに決めてからは、さまざまな研修を受けてきました。最初はいろんなことに取り組もうと思いましたが、ある本で信託について学んだんです。信託は遺言と信託の2つの方法があり、その幅広さに驚きましたね。そこで信託の専門家になりたいと思い、相続に関して揉め事が少なくなるような貢献をしたいと考え、その道へ進むことにしました。せミナーや講師を経験しながら、さらに専門性を追求してきました。
司法書士は弁護士と違い、クライアントの代理ではなく、みんなが平等に歩み寄るために仲介する役割を果たします。円満な解決に向けて交渉を進めていくのが私の仕事です。この役割に魅力を感じました。私が入ることで家族の争いを避けることができると感じています。家族を守るために私の社会的役割は重要だと思っています。
さらに自分が拓郎という名前を持つ意味については、35、6歳の時に気づきました。拓郎は開拓のために前に進むことを意味します。元々は吉田拓郎から名前を取ったのですが、その名前にはいろんなものを切り開いてみんなを幸せにするという意味も込められていると感じました。自分がやるしかないと思い、前に進んでいくことを決意しました。

-若者へのメッセージ-

家族や過去のつながりに感謝し、両親から学んだことを大切にして1日1日を過ごして欲しいです。
なぜなら自分が自由に仕事や遊びを楽しむことができるのは、親がいたからです。親にはおじいちゃんもいて、その上には何かしらのつながりがあります。
自分自身が次の世代を作るかどうかは別として、前の世代の存在によって自分が生まれてきたということを胸に、自分は1人ではなくつながりの中に存在しているということを理解することで、力が湧き、仕事へのモチベーションも高まると感じます。また、1度はお墓参りをしてほしいですね。
家族の関係を大切にすることで友人関係や仕事仲間との関係も充実していくのではないかと思います。私自身も相続という仕事を社会的な役割として、家族関係の調整に引き続き関与できればと思います。