INTERVIEW
TSUNETANI RYO

常谷良

株式会社フラッシュパートナーズ 代表取締役 https://flshp.com/

略歴

関西学院大学経済学部を卒業。あずさ監査法人にて会計監査、IFRS監査、医療法人監査、内部統制監査に従事。その後、株式会社ストリームにて、財務会計コンサルティング、M&A・IPO支援業務に従事した後、株式会社フラッシュパートナーズを創業。IPO支援やM&A、経理支援を中心に活動中。

-現在の仕事についた経緯-

大学時代に立ち寄ったバーで、隣に座った方が「公認会計士」でした。椅子がお好きな方で、家に18脚も椅子があると聞いて、「公認会計士」はすごい人なんだなあと、これが意識するきっかけです。
その後、母から資格の取得を勧められ数字を見るのが好きだったので、試験を受けて公認会計士になりました。
初めは監査法人で試験合格前から働き始めて、学ぶところが多かったです。しかし、クライアントを第三者的な視点で監査する立場から、同じ目線で当事者として支える立場に行きたいと思い立って、現在のIPO支援やM&A・経理支援の活動になりました。

-仕事へのこだわり-

「一期一会」、「クライアント目線」、「シンプル」であることにこだわって仕事をしています。

「一期一会」は、たまたま出会った人がきっかけで会計士になり、多くの人に支えられながら今の仕事をしていて、本当にひょんな出会いからお仕事をさせて頂く機会が多いので、大切にしています。

また、「クライアント目線」で仕事することは当然ではあるのですが、MTGでの些細な反応であったり納得感を大切にしています。
専門分野になるほどに、クライアントがこうしたいと言っているのに、会計士視点で「それは出来ない」と回答せざるを得ないケースがあります。その場合は、ご納得して下さるまでご説明したうえで、代替案を一緒に模索するなど、できる限り解決策を出せるように心掛けています。

そして、専門分野で複雑な要素が絡み合っているご相談の際には、「シンプル」に回答するよう注意しています。
YesかNoなのか、理由はこうなので、とシンプルな回答です。専門家として背景的な要因から結論までの流れを論理的に記載することで、むしろお客様が「結局どういうことなの?」と感じてしまう回答にしたくないと思っています。
加えて、自分の中で結論に達していないと、ごにょごにょとした回答になりがちです。シンプルに回答できないご相談は、検討の余地が残っている可能性があり、危うい芽を摘むためにも大切にしています。

-若者へのメッセージ-

10年後どうしていたいか、自分の目標を一つ決めておくのがいいと思います。目標に向かって、環境の変化を当たり前に選択できて、自分の基準で歩めるからです。
私は元から高学歴な会計士さんとは違って、ダウンタウンさんの地元で有名な尼崎で、大学受験する人が少ない環境で育ちました。学力はお世辞にも芳しくない状況でした。しかし夏期講習をきっかけに関西の有名私大に入りました。大学では周りが裕福すぎてびっくりして、会計士になってからは周りが高学歴でびっくりしました。そんな環境の変化にも、自分の目標は明確だったので強みを見出して、周りからの評価に対する悩みもありませんでした。
また、目標だけでなく、10代の頃ピンと来ていなかった人の役に立つ大切さを、身に染みて感じることができました。
たった一つ決めたことで、さまざまな環境に身を置いて、多くの人に出会って学びながら今に至っています。