INTERVIEW
TSUE TOMONORI

津江知典

株式会社アドグリーン 代表取締役 https://addgreen.jp/

略歴

前橋工科大学工学部建築学科卒業。建築設計事務所、外構施工会社、工務店を経て独立。現在は、木造住宅、木造アパートの設計施工、店舗、リノベーション事業で業績を伸ばしている。

-現在の仕事についた経緯-

小学校時代に行った実家の増築工事の過程を見て、建築に興味をもって建築を学ぼうと思いました。
実家の増築工事の過程として両親と設計士さんが行う設計打ち合わせや、施工現場を間近で見ることで、建築物ができあがっていく楽しさを感じて、建築の世界へ飛び込みました。
大学で建築を学んだあと、設計事務所で設計、外構施工会社・工務店で施工を学び、独立し今の仕事に就いています。

-仕事へのこだわり-

仕事をする上では、「誰かのためになるか」「誰かの喜びになるか」を指標としており、その先に利益につながるかどうかを考えています。

独立して間もないころ、広島の豪雨災害を経験しました。私は建築従事者として建築相談員や、現場ボランティアを行っていました。被災者のためにできることをしたかったのですが、ボランティアの間に収入はなくなり、継続できませんでした。その際に、人のために何かをするのには収益がないと持続しないということを身に染みて感じました。
そのため、現在でも社会貢献をしながら利益が出せる仕事なら「誰かのためになる」「誰かの喜びになる」を継続していくことができると考え、事業を運営しております。

また、「次世代への恩返し」という理念を持ち仕事をしております。
独立して間もないころ、先輩に食事をごちそうして頂いた際に「ごちそうさまでした!御恩は仕事で返します!」と勢いよく言うと、「おれに返す必要はない。お前がしてくれてうれしかったなら、下の世代に同じようにしてあげろ。」と言われてハッとしました。
当時、お金の無い私にとってはすごくありがたかったので、その先輩に是非恩返しがしたいと思っての発言だったのですが、先輩のその言葉が今でもずっと心に残っています。
そうやって下の世代に恩が循環していけば、みんなへ広がっていくのだなと思い、自分もそう考えるようになりました。

-若者へのメッセージ-

自分も苦しいときに、周りから助けられて今があります。
自分ひとりでは乗り越えられないことも、家族や仲間と共に助け合いながらなら乗り越えていけます。
自分も大事ですが、他人を大事にすれば、自分のことは他人が大事にしてくれます。
「One for all All for one」