INTERVIEW
TORIDA KANTA

鳥田莞太

株式会社プロジェクトM 代表取締役 https://www.mie-projectm.com/

略歴

三重県立松阪工業高等学校機械科卒業。高卒新卒でトヨタ自動車に入社。トヨタ工業学園専門部に1年在籍し、その後、技能五輪(機械製図職種)の選手として2年活動。第53回技能五輪全国大会にて金賞を受賞する。技能五輪の指導員1年を経て、駆動系試作職場に配属、2年半在籍後に退社。退社後は、三重大学教育学部情報教育コースに入学。2年後期に受講した授業がきっかけでプロジェクトMに参画。プロジェクトMの1期から2期の切り替わりのタイミングで、代表取締役に就任。現在は、代表取締役兼SEとして、開発業務に携わる。

-現在の仕事についた経緯-

三重大学2年後期に受講していた日本理解特殊講義(起業マインドの醸成)の授業内で開催されたビジネスプランコンペにて、審査委員長よりお声掛けいただき、プロジェクトMに参画しました。
以前よりSEの仕事に興味があったことと、自分のやりたいことができる環境を魅力に感じ、参画に踏み切りました。参画後は代表就任までを一社員として過ごしました。

-仕事へのこだわり-

今の自分に一番大きく影響を与えているのは、高校時代までやっていた野球です。特に高校では「恕」というワードを軸に、恩師より人間力を大きく育てていただきました。
今でもこの人間力というものは、仕事をする上で一番重要視している要素の一つで、メンバーにも入社時に、仕事の出来よりも人間としての部分の重要性を話すぐらい大事にしています。どれだけ良い仕事をしても、人間として認められていない人間は評価されません。逆に仕事があまりできなくても、人間として認められていれば、人間としての価値を評価してもらえます。そういう人間がいればいるほど、集団として良い仕事ができると考えています。

前職の技能五輪選手時代には、日本一を目指し、到達点の見えない高みを目指して訓練する日々を過ごしていましたが、ある時期を境に技能の頭打ちを感じるようになりました。これが基礎基本、原理原則を理解することの大切さ、重要性を大きく感じたタイミングとなりました。この考え方は、今でも自分の生き方に大きく影響を与えているものの一つです。
現代は非常に便利な時代になってきて、いろんな人が“楽ができるツール”を提供してくれています。しかし、そのツールがどのように作られ、どのような仕組みで動いているのかまで理解して利用している人は多くないと思います。そのため、基礎基本・原理原則を理解しているかどうかで、そのツールの力を最大限引き出せるかどうかが大きく変わると考えています。ここでは、分かりやすくツールの話をしていますが、この考えは全てのことに通ずると思います。

そして、仕事をする上でこだわっていることは、二つあります。一つは、「絶対」という考えを持たないこと、もう一つは、「やりたいことをやる」ということです。
「絶対」という考えを持たないことは、ポジティブな面とネガティブな面があります。どれだけ不可能だと思うことでも、0.1%でも可能性があれば「絶対」ではないので、実現できる部分を模索する価値があると感じています。逆にどれだけ上手くできると思っていることでも、どんな不確定要素が混ざるのか分からず、「絶対」できるとは限らないので、準備はしてし過ぎることはないと思っています。
「やりたいことをやる」は、「好きこそ物の上手なれ」という言葉から来ています。自分は好奇心が旺盛でいろんなことをやりたいと感じることが多いのですが、そのどれもが上手くいかないことはなく、ある程度のレベルまではできるようになっていきます。上に行くためにはこの「やりたい」という気持ちが大きく影響を与える要素であるということを感じています。
これらのことを今でも実際に胸の内に持ちながら、一つ一つの仕事をこうしたいという形にできるように、日々勉強し続けています。

-若者へのメッセージ-

現代はさまざまなことが転換期に差し掛かっており、先行きに不安を覚えることも少なくないかと思います。ですが、あまり不安にならないでください。人生は生きている限り、大抵のことがなるようになります。
失敗をしたくないと考えるかもしれません。ですが、あなたが思っている失敗は本当に失敗なのでしょうか?その時はできないということが分かっただけで、次にできるようになれば良いのです。そのために必要なステップだったかもしれません。僕はこの世の中に「失敗」ということはないと思います。もちろんできないことはあります。でも、それを失敗とは捉えず、できないことが分かったと捉えれば、次に何かに挑戦する糧になります。
あなたが思っているより、あなたには無限の可能性が秘められています。ただ、その可能性を全て試すには、人間の人生はあまりにも短すぎます。日々には可能性の種が散らばっています。少しでも感じる物事があれば、とりあえず一歩踏み出してみてください。必ずその一歩があなたの人生の大きな財産になるはずです。
今は、ネット社会でさまざまな価値観が共有されすぎています。あなたの価値観を大事にして、大衆の意見に流されすぎないようにしてほしいですね。