INTERVIEW
TANAKA REO

田中礼央

株式会社ネクストパートナー 代表取締役 https://nextpartner.co.jp/

略歴

1992年、千葉県八千代市生まれ。21才で大型バイクで日本一周の旅に出かけて、出会った経営者の方から刺激を受け独立。運送業、IT、牧場、建築、様々な業種を経て営業代行事業を個人事業主からスタート。朝日新聞の訪問販売にて社内1位。本社にて最優秀新人賞を受賞。営業を通じてたくさんの自己実現を叶えられたので、次は自分以外の誰かの夢を叶える場所を作りたいと思い法人設立。新規事業で社内の平均生産性全国1位を達成。従業員の自己実現を叶える為の会社として成功できるように日々試行錯誤している。

-現在の仕事についた経緯-

稼いで母親に家を建てたかったからです。
決意してから10年経ちますが本人へ話した事は一度もないです。言うのは恥ずかしいので。

子供の頃はバスケが世界の中心でした。NBA選手になるのが夢で毎日バスケットボールの練習に明け暮れていました。
そんな中、家庭環境で色々あり離れ離れになっていく家族を見て僕は反抗し、そして親のせいにしました。なんで大好きな家族と一緒にいれないのか。自分が1番の被害者のような顔をして学校にもまともに行かなくなりました。
バスケも辞めて、生きる目的もなく毎日を適当に過ごしていたある日、母親に言われました。『あなたを大学にも行かせてあげられないダメな母親でごめんね。』と。
その言葉を聞いた時に、心底自分に腹が立ちました。自分が自分の事しか考えられない小さい子供だと気づきました。そして1番辛かったのは僕ではなく母親だったのではないかと。母親という存在が1人の女性という存在に変わりました。

男として格好悪い。こんなクソみたいな自分を変えないといけない。何か母親に恩返しして、『あなたはダメな母親ではないです』と『僕はこんな立派になりました』と母親に証明しないといけない。そう思い、母親に家を建てようと決意しました。
家を建てる為にはお金を稼がないといけない。ただ当時21才の僕は何も知らなかったので、「お金を稼いでいる人に聞きに行こう。稼いでいるといえば社長だろう!」そう思い、大型バイクで日本一周の旅に出かけました。アポなし社長探しの旅です。
全国各地で様々な方とのご縁を頂き、北海道で出会った経営者の方の話を聞いて、自分で事業をやらないと自由な人生は手に入らない事を知りました。

旅から帰宅して次の日には運送業を個人事業主としてスタートしました。そこからはもっと稼げる仕事はないかと模索し、営業という仕事に辿り着きました。
僕が求めているのは、お金ではなく、稼いだその先にある“大切な物を守れるような人間になりたい”という結果なので、この先は営業職以外の事をやっているかもしれません。時代の変化に対応して自分が活躍できる仕事を柔軟にしていきたいです。

-仕事へのこだわり-

よくある話かと思いますが、結果にこだわって仕事をしてきたと思います。結果が全て。仕事ができるという事イコール結果を出せるという事。ここに集約されるかと思います。

ビジネスの世界では年齢は関係ないと思っています。実力主義の世界です。若いうちから何者かになりたいのであれば、なおさら結果を出さないと上にはいけないですし、スキルは身につきません。
若さを武器にして、「教えてください!」と、できている先輩をセンターピンに置いて、その方といる時間をいかに増やすか。自分で答えを出せなくてもいいです。答えを持っている人の頭の中から答えを抜き取ればいいのです。

あとは、どんな人に対しても100%の愛情を持って接していたと思います。愛情というのは見返りを求めず与えるマインド、相手に興味を持つ好意的な姿勢を指します。
どんな仕事でも、自分1人でできる仕事など何一つ無いと思っています。視野を広げればそこにいない人の感謝も感じられるようになる。そういう想像力や、相手の幸せを常に願える姿勢が人としての器を広げていくと思い、仕事をしてきました。

-若者へのメッセージ-

やりたい事はありますか?将来の夢はなんですか?
これに答えられる若い方はどれくらいいるのでしょうか。ちなみに僕は当時答えられませんでした。なんとなくこういう仕事は嫌だなーと。自分に向いていない事は答えられる程度の自己分析でした。
そして、この問いに答えが出ないが為にストレスを感じている若い方達が非常に多いと感じます。日本教育の大きな課題と僕は捉えています。

今の若い方達に伝えてあげたい事は、【やりたい事】を見つけるのではなく【尊敬できる人】を探してみて!という事です。
そもそもやりたい事なんて簡単に見つかりません。若いうちは経験が少ないからです。経験から生まれてくる事がやりたい事になりえるので、経験が少ないうちは見つけられないのが当たり前だと思います。
ただ、【やりたい事】ではなく【尊敬できる人】であれば、若い方でも自分の本心に従い見つけやすいのではないかなと思います。
【尊敬できる人】が見つかれば、あなたのなりたい人間像という点において、解像度が増してくるかと思います。
僕は【大切な物を守れる、強くて優しい大人。そして自由で毎日楽しそうな大人。】になりたいと思っています。なので、そういう人に惹かれて、そういう先輩達と付き合っています。少しでもそうなれるように。
【尊敬できる人】と距離が近くなると、どんな仕事をしているのか、どうしたらこの人みたいになれるのか。より解像度が上がります。
その結果【やりたい事】も少しは見えてくるのではないかなと思います。少し見えてきたら思い切り飛び込んでみてほしいです。結局は行動しないと何も掴めません。

今は情報化社会なので昔に比べるとネット上で多くの人に触れやすい時代だと思います。
あ、この人素敵だな!と思ったら、「お話聞かせてください!」とメッセージしちゃえばいいんです。あなたの想いが本気であれば伝わりますから。
僕も当時何もない中でバイクで旅に出かけて、「母親に家を建てたいんです!社長紹介してください!お話聞きたいです!」って走って捕まえました(笑)。そんなんでいいんじゃないかな。

人は人によって磨かれていくと思います。人から受けた愛情を次に繋いでいけばいいと思います。そうやって自分が循環させた物が自分の人生を作っていくのだと思います。
やりたい事が今なくても焦らなくて大丈夫。
あなたが想いを持って行動すればいずれぶつかります。その為に行動、行動、行動あるのみです。
失うものなんてそもそも何もないはずです。若いうちは思いっきりアクセルを踏んで行動しまくってください。
その結果、あなたにとって素敵な出会いと素敵な人生が待っていると思いますし、心からそうであってほしいと願っています。

もしこの文書を読んで頂いた方で、話してみたいなって思ってくれた方はいつでも気軽に連絡してください。力になれたら嬉しいです。若い人達!!一緒に頑張ろうね!!!