INTERVIEW
TANABE KYUTA

田邊久太

ワールドタオル株式会社 代表取締役 https://www.worldtowel.jp/

略歴

1974年生まれ。放送事業者の勤務経験の後、スタートアップ企業にボードメンバーとして参画。起業は会社員時代の38歳と遅咲きで、2012年に『World Towel』を設立し現在に至る。

現在の仕事についた経緯

結婚や子どもが生まれたり、引越しなど人生の転換期でタオルをいただく機会が増えたのですが様々な品質のタオルがあることに気付き、また年齢的にも同じようにタオルをプレゼントするシーンが増えたのですが、そのたびに百貨店でタオルを2~3時間ぐらい選び続けて、タオルに虜になった自分に気付いたのがきっかけです。
他方、会社員を続けていながら同時にそろそろ直接的な社会貢献をしたいと考え始めていたのですが、そのタイミングで東日本大震災がありました。自分の子どもと同じぐらいの幼い子の多くが親を亡くし、孤独になった姿を見て胸が締め付けられ、どうにかして起業して収益の一部を寄付したいと強く想ったのも後押しになりました。

仕事へのこだわり

未知の世界でも、まずは自分の手と足を使いチャレンジしてみることです。
誰かにやらせるのではなく、まずは自分でやってみます。
これはゲームと同じ感覚で自分の知識や経験となり、そのたびに頭の中でマリオの1UP音が鳴り響くイメージを持っています。そのため毎日が楽しいです(笑)。
もうひとつは現状より必ず良くなるという意識を持ち、とにかくやり続けることです。
良い結果でも「さらに良くなるはず」、悪い結果でも「必ず良くなるはず」と、毎日脳ミソに汗をかいて一生懸命考え抜くようにしています。
それは自分のことだけでなく、誰から相談があっても、その人にとって何がベストか、どうやったら良くなるかをひたすら考えることを意識しています。

若者へのメッセージ

一生懸命に就活して念願の会社に入ってもすぐに辞めるかもしれません。逆に考えてもいなかった会社に就職して活躍したり、起業したりすることがあるかもしれません。
実際に私は高卒で、将来起業することなどまったく考えていませんでした。どこでどうなるか分からないから面白いもので、その結果は誰にも分からないのです。
そんな、誰にも分からない人生でも後悔なく豊かに送る方法があります。それは時間を有効に活用することです。
「これってちょっとムダな時間を使っているな」と思ったものは、間違いなくムダな時間です。
例えば釣りに行って釣れなくても「良い時間だった」と思うことができれば豊かな時間です。
例えばギャンブルに行って勝っても「ちょっと時間をムダ使いしたな」と思ったら間違いなくムダな時間です。
ひとりひとりに与えられた時間の価値を考えると、自分だけではなく周りの人の時間も大切に使うことができるようになります。価値のある時間の使い方を意識して、豊かな人生にしてください!