INTERVIEW
TANABE KENICHI

田邊健一

株式会社iSprout 代表取締役 https://isprout.jp/

略歴

日本大学法学部を卒業。新卒で東京都庁に入庁。米国・ジョージタウン大学に留学後、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の運営に6年半携わる。2023年6月に独立。現在はファイナンシャルプランナーやライター、起業コンサルとして活躍中。

-現在の仕事についた経緯-

仕事に追われながら毎日を過ごしていました。40歳を過ぎた頃に、人生の中心をあと20年以上も仕事に占められ、やりたいことを後回しにするのは本当にやりたい人生の過ごし方ではないと考え、独立しました。
40歳を過ぎ、子持ちで独立を決意できた一つの要因は、資産形成をしてきたおかげで金銭的なリスクが低かったからです。仕事に追われて疲れている同世代が多く、このような人たちの人生を明るく楽しいものにしたいと考えました。
まずはボトルネックになる「お金」の問題を解決するべく、家計改善・資産形成のサポートをするため、ファイナンシャルプランナーとして起業しました。

-仕事へのこだわり-

大切にしていることは3つあります。
1つめは誠実であることです。誠実であることは結果、どのようなマーケティングより効くと考えています。誠実な態度が信頼を与えてくれ、信頼があるからこそお客様が信じてくれます。確かに技術としてのマーケティングも大切ですが、誠実であるという土台があってこそ強力なパワーを持つものだと思います。
2つめはスピードです。仕事においてスピードは命だと思います。時間こそ取り返しの付かない資源なので、決断や返信など、何事も迅速に処理することを心がけています。
3つめは結果です。当然なのですが、目標に対して、しっかりと結果を残すことを意識しています。現在の事業においては、自分自身の事業の結果もさることながら、それ以上にお客様の結果がすべてです。ファイナンシャルプランナーは相談や提案をして終わりということがありますが、残念ながら、話を聞いて満足してしまい、行動に移せない方が多々いらっしゃいます。それではお客様の結果は出ません。ですので、サービスを設計する上ではお客様の結果がしっかりと出るように意識しています。

-若者へのメッセージ-

若いときに今の仕事に没頭できるのであれば、徹底的に没頭した方が良いと思います。それは必ず成長を与えてくれます。
一方で、その没頭がこの先もずっと続くとは限りません。自身の経験や周りを見ていると、40代くらいに壁に当たります。なぜかというと、役職や家族構成、自身の健康など様々な環境の変化が押し寄せてくるからです。しかもそのときには、若い頃のようにリスクがとれなくなっていることが多いです。それは、家族を養わなければならないという金銭的な理由が大きいからです。
しかし、若いうちからしっかりと資産形成に取り組んでいれば、その金銭的リスクを大幅に小さくすることができ、40代でもチャレンジをすることができます。チャレンジは人をワクワクさせてくれます。今は想像がつかないかもしれませんが、家族を安心させつつも、いくつになっても冒険ができるように、資産形成という準備をしておいてください。きっと40歳のあなたを助けてくれます。