関西学院大学商学部卒業。2001年にコニカミノルタ株式会社に入社し、27歳から9年間ドイツとベルギーの事業子会社にて経営企画管理に従事。海外駐在にて経験を積み、2,000名に関わる欧州全域における組織変革にプロジェクトマネージャーとして参画。帰国後、39歳で同社売上1兆円のうち30%にあたる38子会社の事業企画管理を担当。40歳、いよいよ日本のために動きたくなり、自分の命を1社に費やすのではなく、日本中にメッセージを発信するべく執筆したいと思い、独立。経営修士号MBA取得。『ステートファースト〜幸せな成功者になれる頑張り方革命〜(PHP研究所)』を出版、Amazonレビュー3ヶ月継続1位を走り好評発売中、韓国語翻訳版3,000部を出版。プレジデントオンラインなどで、従業員エンゲージメントをテーマに執筆も多数。2023年4月、一般社団法人ステートファーストの会を発足し、日本の文化歴史精神を守る経営社団体を運営中。
略歴
-現在の仕事についた経緯-
27歳から9年間ドイツ・ベルギー子会社での社長の右腕をした経験とMBAの体系立てた経営知識が、現在、従業員5-50名規模の中小企業を対象に社外COO/社長の右腕をしている強いバックグラウンドとなっています。
海外子会社に赴任をすると、だいたい日本にいる時から2階層程度上の役職を任されます(例えば、日本で部長クラスだと海外子会社で社長)。たまたま早い段階で海外で責任の重い仕事を任されましたので、とても実践的な経営訓練をされましたし、良質なマネジメントの中に入って仕事ができました。
また、西欧州のコミュニケーション文化は日本とは対極のロジカルにコミュニケーションをする文化でしたので、徹底的にロジカルに考え説明する力が身につき、クライアントの経営課題の解決に大きく役に立っています。
-仕事へのこだわり-
27歳でドイツに赴任をした直後、私の彼らに対する姿勢が上から目線であったこともあり、現地人から総スカンを食らいました。そんな苦しい時、「日本人をナメるな」という反骨心が最後の防波堤となって自分を支えてくれました。日本人であるというアイデンティティ意識は人一倍あります。独立した理由も、海外と比較して頑張っている日本の幸福度が低いことを憂い、幸福度を上げたかったからです。そのために拙書『ステートファースト〜幸せな成功者になれる頑張り方革命〜(PHP研究所)』を出版しました。
後日談ですが、ドイツ赴任から1年後の社内のクリスマスパーティーで現地社長から「Tama、ドイツの社員が君を好きだし、マネジメントメンバーも君を認めている。サポートしてくれ。」と言われました。トイレに行って号泣したのを今でも鮮明に覚えています。国内、海外問わず、諦めなければ、できる。今にも通じる経験です。
基、折れそうな時に助けてくれたのは、自分の日本人というアイデンティティであり、私にとっては「武士」「侍」という存在は自分にもそのDNAがどこかに入っていると思うと、強い支えになりました。
今は、日本の経済・技術・文化を支えるのは各地の中小企業だと確信しております。世界の100年以上続く企業の半分以上は日本企業です(37,085社)。その日本の100年企業は、実は昔から日本社会が大事にしていた神事(神から授かった事業)としての経営を続けています。会社には神棚があり、神様への祈りからはじめる。事業は、やりたいからやりたくないからではなく、神から使命として与えられたものであり、使命を全うするものと考えますので、苦難に非常に強い。100年続くわけですから、必ず倒産の危機を何度も経験しているのです。その度に存在意義に共感している地域社会、従業員、取引先からのご加護で生き延びます。
私も、日本で100年続く企業が大事にしていたこのような神事としての経営マインドを土台に、【武士道経営】という名前で、武士が大事にしていた「規律」「徳」のあるリーダーシップとMBAの体系立ったマネジメント論を加えた経営手法を広く提唱していきます。また、武士道経営を志す経営者に日本の文化歴史精神を正しく知ってもらうため、経営者を毎月伊勢神宮にお連れし、共感いただける経営者で集まった経済団体「一般社団法人ステートファーストの会」を発展拡大していきます。
-若者へのメッセージ-
とにかく、選り好みせずいろんなものに挑戦してもらいたいです。どの経験も後々プラスになります。今、クライアントの若い社員と向き合うことも多くありますが、彼らはあまりにスマートであり、物分かりが良いのです。おそらく、我々世代より頭の回転も速いですし、実際に情報処理能力・アウトプット能力は高いのではないでしょうか。
一方、挑戦をする、失敗をするということに慣れていないように感じています。日本を背負って立ってもらうみなさんですから、とことん枠を外してもらい、生命力のある人間になってもらいたいと思います。