INTERVIEW
TAKUMA SAORI

宅間沙織

カーターテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 https://carter-tech.jp/

略歴

大学卒業後、新卒で紙器の専門商社に入社。当時、製薬会社・医療機器メーカーへの営業活動に専念していたことより、医療業界への関心を高める。医療業界への思いが強くなり、医療機器業界へ転身。下積みを経て、医療機器の安心と安全な製品を届けたいという想いを胸に代表取締役社長に就任。

-現在の仕事についた経緯-

新卒入社の会社から心機一転、自分の成長のために医療業界に飛び込み、皮膚科・形成外科専門の医療機器メーカーの営業に携わっていました。医療に携わることは、第一線で患者様に商品を提供できることであり、医師や看護師の意見を聞きながら自分の想いを伝えられる良い経験をさせていただいた会社でした。医療の現場は「最短で不を良にする」と考えており、非常にスピード感を持っています。
自分独自の小さい意見(想い)を形にし、商品化することで患者様に良くなってもらいたいと常に考えていましたが、すぐに実現化できない環境であったことから、自分で独立することを考えて今のカーターテクノロジーズ株式会社に加わりました。

-仕事へのこだわり-

私の人生は何となくの選択でしかありませんでしたが、とにかく運は良い方で、すべてにおいて不満もなく、常に私はお気楽なラッキーガールでしかありませんでした。でも、カーターテクノロジーズで自分のオリジナル商品を全国の患者様に提供していこうと決めてからは、まったく運だけでは通用しないことを初めて知りました。
時には自分の想いが伝わらず、泣いて辞めたくなることもありましたが、自分で女性用の生理用品「月経カップ」を作り上げ、完成した時の感動を知ってしまってから、続けて行こうと心に決めました。
当時は、誰にも頼らずに一人で月経カップを作っていこうと考えており、苦戦してばかりにも関わらず人に頼ることをしていませんでした。技術的な部分や、設計に関しての相談。使用感などの共有・意見交換。「教えて欲しい」「協力して欲しい」「どう思う?」と素直に伝えることが大事で、沢山の人を巻き込むことで、良い商品作りへの想いが商品にも乗ってくると今は考えています。
会社全員で作った月経カップは、自信作です。ぜひ全国の女性に使っていただきたいです。

-若者へのメッセージ-

とにかくやってみること。まずはやってみること。やりたいことなんて無いと思っている人も、とにかく行動してみることです。まずはいつも行かない場所に散歩に行ってみる・普段話さない友人と連絡を取ってみる・家族に感謝の気持ちを伝えてみる。キッカケはなんでもいいんです。いつもより5分だけ早起きしてみるだけでもいいんです。
毎日新しい行動をすることで、自分の思考や動きが変わってきます。一日一個でいいので、やり続けることで、前へ進む一歩になり、やりたいことが明確になってくると考えています。