INTERVIEW
TAKAYAMA JODO

高山常道

YES合同会社 代表社員 https://yes.saitama.jp/gk/

略歴

簿記学校を始めとして資格受験校、専門学校、職業訓練、企業研修等、多種多様な教育を行う。

-現在の仕事についた経緯-

若いときから教育には関心を持っていましたが、非常勤講師として誘われたことをきっかけに、講師という道に就きました。教育へのこだわりは勿論ですが、私の生育環境が「生活保護基準より少し上」でセーフティネットからもはみ出されてしまう家庭でした。
今では、職業訓練などのセーフティネットもありましたが、それすらも「通り抜け」てしまい、救われない人が居ると知ったことが大きいですね。

-仕事へのこだわり-

教育学、とくに教育方法と認知心理学(教育心理学)を学んで、それを講義に活かしてきました。教育方法に関するこだわりはかなりありますし、「すべての人を落ちこぼさない」という、故遠山啓氏(教育運動家・数学者)から学んだ原点を大切に、受講生の表情をよく観察して、悩んでいるようなら助け船を出します。
また、周囲の受講生にピアティーチングをしてもらうなどの取組で、「みんなで一緒に理解しよう」という雰囲気を出すことを心がけています。
そして基本理解だけではなくて、応用力(自分で考える力)の育成にも力を入れています。一言で言えば「場を盛り上げる」「一体感を醸成する」でしょうか。これで、可能な限り「使い物にならない」を減らしていっています。

-若者へのメッセージ-

知っている・・・本当に知っているのか、生半可な知識ではないかという「問い」をいつも持っていてほしいと思います。IT系でいうと、自分が使うためのアプリと、他社から依頼されて作成するアプリでは精度が違います。知らないことを知る、知っていることを他の分野に応用できないか考えるようになってもらいたいと想います。
現状に満足せず、どんどん新しい知識を得て、既存の知識を応用できないか、既存の技術から新しい技術にスムーズに移行するためにはどうしたらいいかを自分の頭で考えられるようになってほしいと思います。