INTERVIEW
TAKAHASHI YUMI

高橋由光

合同会社スピポップ ファッションスタイリスト https://www.spipop.com/

略歴

文化服装学院ファッション流通課スタイリスト学科卒業。フリーランススタイリストに3年間師事した後に独立。CM、広告、テレビ、イベントなどで芸能人の方のスタイリングを担当。近年は選挙のファッションコンサルティングを行う。また風水歴21年、タロット歴13年で開運事業も展開中。

-現在の仕事についた経緯-

中学三年生のあるホームルームの時間でした。
担任の先生が教室に入ってくるなり「はい!今日は将来なりたい職業を言っていって」と言いました。え?!と戸惑っている私をよそに、クラスメイトは「消防士」「お花屋さん」「看護婦さん」「先生」など、どんどん答えていきました。答えられなかったのは私だけでした。先生も気まずそうに「高橋、考えとけ。」と言い、この時はとっても恥ずかしかったんです。
そこで真剣に「私は何になりたいんだろう?」と自分と向き合った結果、出てきたのがスタイリストでした。親友のお家に遊びに行くと2人のオシャレなお姉さん達の愛読書「オリーブ」や「MCシスター」があって、その中に書いてあったスタイリストという職業に強い憧れを持って、これになりたい!と思いました。それがきっかけです。

-仕事へのこだわり-

アシスタント時代を経て、フリーランスになってからずっと思っていることは「高橋さんに頼んで良かった」と思って頂けるような仕事をしたいということです。
星の数ほどいるスタイリストの中から選んでご依頼頂くことは、決して当たり前のことではないと思っています。また、ご紹介を頂き新しいクライアントの方と出会う時は、ご紹介者の方にも同じく「紹介して良かった」と思って頂けるようにすることを33年間ずっと心掛けています。

そして日々の中で大切にしていることは「無駄話」をなるべくすることです。私の仕事ではたくさんのジャンルの違う皆さんとやり取りをするのですが、そのたくさんの皆さんとなるべく無駄話をします。無駄話を通じてその方の人となりが見えてくるのです。それが楽しいですし、結果的にコミュニケーションもスムーズにいきます。関わった人達と気持ちの良いコミニュケーションをして、お仕事もうまくいって、こんなに幸せなことはないなぁと思います。

働くとは、お金を頂くことですが、それだけではなくたくさんのギフトを頂けます。お仕事を通じていろいろな経験、感情を味わってきました。その一つ一つがギフトだなぁと感じています。近年は選挙のファッションコンサルティング、そして風水とタロットの開運事業も手掛けていますが、どの仕事においても同じことを考えています。
自分一人で出来ることは何一つありません。人は人と関わって生きていきます。関わってくださる方のお役に立てる自分で在りたいです。そして、一生現役でいたいと思っています。
その為にも自分自身のコンディション、フィジカルもメンタルも良い状態に保つことを心掛けています。人生100年時代、これからも楽しんでいきたいと思います!

-若者へのメッセージ-

最近の若い皆さんは本当に優秀だと思います。私が20代の頃、こんなにしっかりしていたかしら?こんなに頼れたかしら?と感心することが多いです。アドバイスすることがあるとすれば「自分のご機嫌は自分で取れるようにしたらよい」ということでしょうか。
目の前に起こった出来事に頭にきたり、悲しくなったり、それはしょうがないです。でもその気持ちを持ち続けるか?切り替えて楽しいこと、わくわくすることにフォーカスするか?感情は選べるんですよね。「自分の感情は自分で選べる」ということを意識して欲しいと思います。

もう一つは「第一印象力を上げる」ことです。第一印象は7秒で決まると言われ、それを覆すには膝を交えて2時間話をしなければならないそうです。だったら最初からお相手に与えたいイメージを創ればよいのです。その為にファッションは重要なファクターですが、それと同じくらい大切なのが「笑顔」です。笑顔は好印象なのはもちろん、安心感も与えられます。笑顔を向けられて嫌と思う人はいませんよね。そして「笑う門には福来る」、これは本当にそうだと思います。ぜひ自分のベストスマイルを見つけて、その素敵な笑顔を目の前の方に与えてくださいね。