INTERVIEW
TAKAGI YUTO

高木裕人

一般社団法人COAs 代表理事 https://coas.or.jp/

略歴

2001年、東京生まれ。2020年、コロナ禍に立教大学コミュニティ福祉学部入学。入学後、現在までに6つの学生団体を設立。2021年の夏、2週間のビジネス合宿『武者修行プログラム』を経験。2023年現在は、大学を休学し、自己実現をテーマとしたNPOである『一般社団法人COAs』を設立。代表理事を務める傍ら、2つのNPOの事務局や大学の研究室の助手なども務める。

-現在の仕事についた経緯-

私には「すべての人が生きやすい世界を創る」という人生の目的があります。
これは、児童養護施設に勤める母親の影響もあり、高校生の時に見つけました。そこから、この人生の目的を軸に、進学先や現在の活動に至るまで想いは一貫しています。
元々、私は学校の先生になりたいという夢がありました。ただ、世界を創るためには、現場で活躍する教師という職よりも、適する仕事があると考え、NPOを起業しつつ、他のNPOの事務局や大学の研究室に勤めています。
まだまだ悩みながらの日々ですが、これからも周りの方々から多くを吸収し、学び続けていきたいと思います。

-仕事へのこだわり-

仕事へのこだわりは、「当たり前のことを当たり前に熟す」です。
使い古された言葉ではありますが、これは学生起業しているからこそ、より肝に銘じている言葉です。
私は普段から学生と共に活動する機会が多くあります。その中で、一番頭を悩ませることが、「責任感の欠如」です。
例えば、一度やると言ったことを、気分の変化で辞めてしまうなど、多感な時期だからこそ、一貫性や責任感がありません。ただ、これは必ずしも悪いとは思いません。
なぜなら、背負うものが無いからこそ、何事にもチャレンジできるということでもあるからです。
実際に、私自身も様々なことに手を付けていた1-2年前は、責任感が無いと周りから見られていたと思います。
だからこそ、学生のうちはより、当たり前のことを当たり前に熟し、信頼を積み重ねていく必要があると考えています。

-若者へのメッセージ-

私自身、現在22歳で若者であるため、メッセージを送ることはあまりにも恐縮ではございますが、自戒も踏まえて書かせていただきます。
最近、学生起業の流行や長期インターンの早期化など、「何者かであろうとする学生」が増えているような実感があります。これらは、自己探究としての意義はありつつも、懸念されることがあります。それは、若いうちから肩書に固執してしまうということです。CEOや代表取締役社長などのかっこよく、キラキラした肩書で満足し、自己が空洞化してしまうイメージです。
私の尊敬する師は、「若者はバカ者」とよく言います。これは、若者はバカみたいなことをしつつも、そこから学んでいくという意味です。つまり、若者に必要なことは、「何者かである」こと以上に、「何者かは分からないけど、何かはしている」ということなのではないでしょうか。
もし、これを読んでくれている若者の方がいたら、一つ言いたい。
一緒にバカをしよう!何かをしよう!何者かが見えてくるまで。