INTERVIEW
TAKAGI RIKIYA

高木力貴也

株式会社WAO 代表取締役 https://www.wao-inc.com/

略歴

筑波大学理工学群都市計画主専攻卒業。大学在学時に運営していたYouTubeチャンネルが累計約100万回再生される。新卒でセプテーニグループ(現 電通グループ)に入社、マンガアプリを運営するコミックスマート株式会社に配属。コンテンツマーケティングの企画営業を約1年間経験。大学時代のYouTubeチャンネル運営の知見を活かし、2020年にAnyMind GroupにてSNSコンサルティングやインフルエンサーマネジメントを行う新規事業部の立ち上げに参画。2021年、WAO創業。

現在の仕事についた経緯

元々子供の頃からYouTubeなどSNSを見ることが好きで、大学在籍時(2017年〜)からは自分でチャンネルを運営し始めました。企画〜撮影〜編集までを独学で学び、無我夢中で投稿していく中で、無人島サバイバルの企画がヒットしチャンネル累計では約100万回の再生数を獲得することができました。
自分は普段自己アピールが得意なタイプではなかったのですが、YouTube活動によってクリエイティブでチャレンジングな一面を多くの人に知っていただける大きなきっかけになったと感じています。北海道への出張先で見知らぬ高校生に「チャンネル見たことがあります」と声をかけていただいた時も、SNSの影響力に驚きました。
大学卒業後、Webマーケティングの会社に新卒入社したのですが、自身の経験からSNSへの可能性を強く感じており、当時の活動を見てくれていた人からの誘いもあり、転職を決めました。
また自分の父親も経営者でして、その背中をみていたこともあり「いつかは経営者になりたい」と思っていました。自分の人生を好転させてくれたSNSの業界をもっと盛り上げたいと考え、起業しました。

仕事へのこだわり

新人時代はとにかく目の前のことに対してがむしゃらに働いていたので、特にこれといったこだわりはなかったように思いますが、常に「限界を決めず挑戦し続けること」を意識していたように思います。
今思えば身の丈知らずな部分も多かったのですが、新卒の時から「自分がこの会社を業界トップにする」くらいの意識で仕事をしていました。
今の目標は、AppleやGoogleに並ぶような世界を代表する会社を作ることです。今は、日本の企業様だけではなく、海外の企業様のご支援もさせていただいており、中国籍のメンバーもジョインしています。国境という意味でも限界を決めず挑戦していきたいですね。
2022年時点での世界トップ企業ランキング上位はアメリカと中国が大部分を占めているかと思いますが、そこに食い込むことで日本全体のプライドを底上げしたいです。ワールドカップやWBCなどスポーツにおいて直近の日本の活躍は素晴らしいですが、同じようにビジネス面でも存在感を出していけるよう精進していきます。
また、とにかくトレンドの移り変わりや技術開発のスピードが早いので、継続的に成長していくためには常に最新の情報をキャッチしていく必要があると感じていて、社内では「シェア会」を定期開催し、ビジネスやSNSなどに関するトレンドについての情報共有の場を設けています。
成し遂げたいことは多くあるのですが、会社運営の目的は関わる人全てに感動や喜びを与えることであり、それは当初から変わりありません。会社名の「WAO」には「WAO(=感動や喜びなどポジティブな驚き)を与えていける存在になりたい」という意味を込めています。まずは、目の前のお客様やメンバーに対して真摯に向き合っていきたいと思います。

若者へのメッセージ

自分から偉そうに言えることはまだ何もないのですが、若いうちに失敗を含めてどれだけたくさんの経験値を蓄えられるかは意識しています。
SNSが広まったことで、色々な考え方やライフスタイルが発信されるようになって選択肢が増えたというポジティブな面もある一方で、選択肢が広くなりすぎて逆に何が自分にとってベストなのか迷ってしまい、結局やりたいことが見つからないといった人も多くいるように思います。
ただ経験値が少ない中で頭だけで考えすぎることは、おそらく恋愛で言うと付き合う前から結婚するかどうか考えているようなものです。そういう時は答えをすぐに求めずに、一旦自分の感覚を信じて突き進んでみて、成功失敗に関わらず経験値を溜めることで、将来の選択の質を上げることを意識するのが良いのではないでしょうか。
仕事面で言うと業界、業務内容、上司、同僚、給料など充実度を左右する要素はとにかくたくさんあって、さらにどの要素が自分にとってウェイトが大きいのかも人によって違います。
とにかく色々な環境を経験して、ベストマッチな選択ができる人が増えると嬉しいですし、自分もそういう環境を作っていきたいです。