INTERVIEW
TAJIRI YU

田尻雄

株式会社Polaris 代表取締役 http://www.polaris-tj.jp/

略歴

明星大学造形芸術学部卒業。新卒で企業ユニフォームメーカーに入社。その後、老舗鞄メーカーに転職。2020年に独立。現在は、学校向け指定カバンの企画を主軸にアパレルや企業商材をプロデュースしている。

-現在の仕事についた経緯-

学生時代から洋服のデザインを学び、ユニフォームのメーカーに入社しました。
元々、機能に優れた洋服を考えるのが好きでした。私には洋服よりカバンの方が機能を掘り下げやすくデザインの自由度が高かったので、カバンに携わっております。

-仕事へのこだわり-

新人時代、企業に属し衣類やカバンの企画を行う上で、不本意な企画をすることもよくありました。
具体的に言うと、①クライアントから営業がヒアリング→②営業からの情報を元に企画→③上司・営業のチェックを受けクライアントに提案、という流れです。この流れだとクライアントの意図が提案に反映されるまでに、社内で個人個人の思いや考え方がぶつかり、結果的にクライアントの意図がブレて、求めていたモノとは違うモノに辿り着いてしまうことが多々ありました。専門的なアドバイスは当然必要ですが、あくまで求めるモノを引き出すアドバイス程度です。企画や営業の考え・思いはクライアントの希望を叶えた上での+αだと思っています。
私の場合、“良いデザイン=クライアントが求めるモノ”一択です。クライアントの求めるモノが無いなら、求めるモノを引き出す所からデザインします。ヒアリングから企画、納品まで一人の担当がワンストップで行うことで、他者の思考を出来る限り入れず、クライアントの求めるモノを最短で届ける事を心掛けています。

-若者へのメッセージ-

上記の仕事へのこだわりでは、あれこれ述べましたが、自分の思いを伝えることも必要だと思います。当然、クライアントの要望に応えられる物を作った後の話になりますが、自分なりの一案を+αで提案する様に心掛けると、クライアントや上司にもやる気が伝わり喜んでもらえますし、自分の提案の幅が広がるのでオススメです。提案が通らなくても、+αで頑張る分には怒られる事もありません。
私が新人時代いつも言われて嫌だった言葉は「今時の若いやつは〇〇だ」とか「これだからゆとり世代は」です。この様な事を言ってくる人は一定数います。しかし皆さんは気にする必要は全くありません、今の時代は年齢より実力が第一ですし、上の世代もその上の世代に言われてきた事を言っているだけです。私から見て私の年代より若い年代の方が情報量が多くお金を稼ぐのに長けていると思いますので、皆さまに負けないよう、日々、精進させていただきます。