INTERVIEW
TAGUCHI TETSUYA

田口哲也

三和システムサービス株式会社 代表取締役 https://sanwa-system-service.com/

現在の仕事についた経緯

もともとは総合電機メーカーの代理店にて約17年勤めており、主に中央省庁関連の営業マンとして軽電機器から重電機器まで幅広い商材を取り扱っていました。
最初の4年半は代理店で営業、残りの約2年は自社が買収した子会社である工事会社へ出向し、営業部門の立ち上げから実際の営業活動まで1人で担当していました。
出向先が非常に規模の小さい会社だったこともあり、いわば私の営業の売上がほぼ会社全体の売上を支えている状態だったと記憶しています。
「自分の力で会社の数字を積み上げていく」という意味では、経営に近いことができているのではないかと考えた私は、それなら本格的に経営を行ってみたいと、当時父が経営していた三和システムサービスへ入社することを決意しました。
代理店時代はさまざまな圧力もあったため、利益を重視するだけでなく、もう少し楽しく働ける道はないかとかねてから模索していたことも入社の後押しになったと思います。
私が入社した当時の弊社は年商1.4億円程度の規模でしたが、右も左もわからないなりに目の前のことを一生懸命こなしていたところ、6年で2.5倍ほどまで伸ばすことができました。
一転、コロナ禍に入ってからは無線機の販売事業がもともと停滞していたのに加え、レンタル事業がかなり落ち込んでしまい、これまでの伸び率には到底及ばない時期を過ごしましたが、ようやく事態が収束し始めたことで過去最高の年商であった4億の奪還を目指し、気を引き締めているところです。

仕事へのこだわり

私自身が前職でいろいろと悩んだこともあり、顧客満足度よりは社員ファーストの部分を大切にしています。
また、事業において大切にしているのは「不便を便利に、便利をより便利に」という考え方です。
弊社の商材である無線機は、さまざまな手間が楽になる便利なアイテムです。
よって、もし今後無線機以外の商材に手を広げていくようなことがあっても、事業を支えているこの大元の考え方だけは変わらないと思います。

今後の目標

正直なところ20年、30年後先の絵までは全く描けていないのですが、5年後の目標としてはシンプルに売上3倍・社員数2倍を掲げています。
現在は各部門の層が薄いということもあり、欠員が出てしまうと穴埋めが難しいというのが実状ですが、人員を拡充し、なおかつ1人あたりの生産性が高ければ、何か画期的な施策をとらずとも売上3倍は現実的に可能な範囲だと考えています。
私自身、弊社に参画をした頃はただ凡事徹底を貫いていたのみですが、それでも6年で年商2.5倍を達成できたからです。
5年後の目標が達成できれば、その頃には私の経営者としての能力・スキルも向上しているでしょうから、そのときに改めて先のビジョンを描いていきたいと思います。

若者へのメッセージ

私は今年48歳になりますが、内面的にはまだまだ若い頃と変わっていないつもりです。
しかし私が20数年の社会人経験の中で獲得したものを皆さんがまだお持ちでないことを考えると、やはり私は年配者として皆さんに何か伝えたりお教えしたりしなくてはならない立場なのだなと改めて思います。
一方で皆さんも、私の持っていないものや、私の知らないようなことをたくさん持っていたり、知っていたりするはずです。
いわばそれが個々の可能性なのだと思います。
それを今後伸ばしていくことで皆さんがこの社会で実力を発揮し、ひいては日本の国力を高めていくのでしょう。
私自身、これからの日本を背負う皆さんを本当に大切な存在だと思っていますので、ぜひ頑張って頂きたいですね。