INTERVIEW
TADANO KAZUHIRO

但野和博

AP eXe Co.,Ltd. 代表 https://apexe.co.th/

略歴

1995年、早稲田大学商学部卒業。卒業後、三井不動産商業マネジメント株式会社(旧株式会社ららぽーと)で勤務。その後不動産ファンドや上場リートの運用会社を経て、2012年タイにてAccounting Porter Co.,Ltd.を起業。更に海外リモート進出を行うAP eXe Co.,Ltd.を創業。著書『[タイ発]海外進出はリモートでもできる! 現地に会社を作らない「海外リモート進出®」という新しいカタチ』など。多方面で活躍中。

現在の仕事についた経緯

日本でのサラリーマン時代の通算4社約20年弱を通じて、自分で役割を設定し、使命感を持って取り組んできたように感じ、誰かの役に立つことに自分の存在意義があると考えるに至りました。不思議とそういったことを強く意識するようになってから起業に導かれるような環境が巡ってきたのです。
直接のきっかけとしては、やはり起業直前のWeb系会社にいた時です。経営管理全般のトップとして海外含めた子会社10社程度の管理全般と、どこにも所属しない業務を支援していました。また社長勅命で動く案件も多く、最高に使命感のある環境でした。
その際に最大3社あったタイの子会社の経営サポートをしていく中で、何故かここタイには自分に課された使命があり、全うな会計サービス事業を待ち望んでいる人がたくさんいるに違いないという事を強く感じたのです。それが所属会社を通じて設立した後にバイアウトして起業するに至ったのです。
また、10年以上Accounting Porter Co.,Ltdという会計事務所としての業務を行ってきましたが、この度、箱物ありきの運営から脱出した海外進出スタイルである「海外リモート進出」を行うAP eXe Co.,Ltd.を立ち上げました。タイに事業投資したい方とタイで事業運営したい方とのマッチングによって成立するビジネスモデルです。これから盛り上がるアフターコロナでの新しい形のタイ進出の第一人者として、活動していきます。

若者へのメッセージ

グローバル時代の到来が叫ばれて久しく、情報も産業も簡単に国の垣根を越えて活動できる環境に今我々は位置してます。インターネットで世界中のあらゆる情報にアクセスできること、それだけで何となくグローバルな環境に身を置いている錯覚にも陥りがちです。グローバル化とは、異なる環境に身を置いて、能動的に動きを考え、そこから学んだことを自分の中に取り込むことで、新しい可能性や選択肢を広げていくことだと私は考えております。
そういう意味ではやはり海外に身を置くことが、最も異なる環境であることに違いありませんが、まずは活動領域を広げる意味でも、自分の中で作っている心の垣根をちょっと越えるようなことから始めてみましょう。
将来の自分が自分だけでなく誰かの役に立ち、感謝されると思えば、まずは一歩踏み出しやすいのではないでしょうか。