INTERVIEW
SUZUKI TATSUYA

鈴木達也

スズデンホールディング株式会社 代表取締役 https://suzuden-hd.co.jp/

略歴

山形県米沢市生まれ。大学卒業後、当社グループ会社である山形電気保安管理株式会社に入社し電気主任技術者として勤務。その後、父が急逝し株式会社スズデン代表取締役に就任。電気工事事業と太陽光発電事業を事業分割し、電気工事事業を事業譲渡したのち、太陽光発電事業を手掛けるスズデンホールディング株式会社を設立。先代が大切にしてきた地域との繋がりと人とのつながりを力に未来へバトンを繋いでいく。

-現在の仕事についた経緯-

スズデンホールディング株式会社は、母体である株式会社スズデンの電気工事事業と太陽光発電事業が事業分割して誕生しました。私が太陽光発電事業に邁進するのは、株式会社スズデン前社長であり、急逝した父の思いを継いでいるからです。
父は山形市や米沢市に寄付を行っておりました。私は志半ばでこの世を去った父の思いを引き継いで、再生可能エネルギーを使った発電事業を通し、地域の産業に貢献したいと考えています。

-仕事へのこだわり-

一番のこだわりは「人とのつながりを大切にすること」です。
私たちの事業では、発電所がある地域の企業に電力を供給するなど、地元の産業に大きく貢献できる可能性を秘めております。だからこそ今後も地域の方々とのつながりを大切にし、新たな発電所建設の計画などについても、常に地元に住む人々を尊重しながら進めていきたいと考えております。
具体的には、当社では地域の人々とのコミュニケーションの一環として、地元の祭りなどの行事には積極的に参加するようにしています。
そうした交流のひとつひとつが、地元の人たちが大切にする自然や環境を私たちが深く理解する機会にもなっております。今となっては当社の多くの太陽光発電所がそれぞれの地域に溶け込んでいることを実感しますが、それも一人一人地元の方々と丁寧に関係性を築いてきたからこそだと思います。
どれだけ技術が発展しても、発電事業では地域の人とのつながりが何よりも重要であることは変わりません。今後も「人とのつながり」を大切に、地域社会への貢献を実現して参ります。

-若者へのメッセージ-

私は「困難に立ち向かって挑戦し続ける」ことの大切さを一番お伝えしたいです。
何事も困難な環境に身を置いてこそ、更なる高みを目指せると考えております。私が事業を継承した中でそれは一番感じたことです。
私は今、『FIT終了後』の事業の方向性という最大の課題に直面しております。
2050年までのカーボンニュートラル達成に大きく貢献する再生可能エネルギー事業は、その発電コストの高さや天候条件による安定供給の難しさから、大手事業者が中心的な役割を担っております。当社のような中小事業者は「FIT(固定価格買取制度)」を活用し、再生可能エネルギーで発電した電気を国が決めた価格で電力会社に売電して収益を得るのが一般的なビジネスモデルとなっております。
当社の発電所では2034年から順次、適用期間の終了を迎えます。私自身も再生可能エネルギー事業に未来があるのだろうかと悩むこともありましたし、さまざまな模索を続けてきました。そこでたどり着いたのが、発電所の改修工事などで発電効率を向上させ、将来にわたる長期的発電事業の発展を目指すという「挑戦」です。
このように常に困難に挑戦し続けることが成功の鍵だと思います。若者の皆さんも、困難に挑戦し続けることを大切に頑張ってほしいと思います。