INTERVIEW
AKIKO KLAHR-SUZUKI

鈴木・クラー・晶子

AKS Japan International 代表 https://www.aks-japan-international.com/home-jp

略歴

慶應大学卒、IMD(スイス)にてMBA取得、ダボス会議(世界経済フォーラム)グローバル・リーダーシップ・フェロー。フランス在住。大学時代にフランスに留学、日本で米系グローバルIT企業に勤務した後、フランスに赴任。アジア、欧州、米大陸20か国を対象にしたグローバルオペレーションや、欧州規模の変革プロジェクトに携わる。その後、世界経済フォーラム(通称「ダボス会議」事務局、本部ジュネーブ)を経て、独立。現在、AKS Japan International代表として、日系グローバル企業を対象にしたリーダシップと異文化理解力の融合、欧州やフランスにおける現地法人の活性化に向けた、コンサルティング・トレーニング・コーチングを行う。

-現在の仕事についた経緯-

フランス留学後、日本の米系グローバルIT企業に勤め、同社Division初の日本人赴任者として2000年に渡仏しました。その時の苦労と、グローバルオペレーションやヨーロッパ横断の変革プロジェクトを通じて、多文化チームを動かす失敗と成功を重ねた経験が、異文化理解を大きなパッションへと変えました。また、多文化環境で人を動かすには、自分の視点や常識を超えて相手の心に響く「視点」を見出し、対話を続けることであると、強く実感するようになりました。
2009年からは、「ダボス会議」(ジュネーブの事務局本部)に勤務し、世界や日本のリーダーと接する中で、これまで多くのリーダーから学んだことを社会に還元し、日本企業の真のグローバル化を支援したいという思いが強くなりました。また、日本と世界を繋ぐリーダーシップの育成についても情熱を持つようになりました。
2014年よりフランスに戻り、AKS Japan Internationalを設立し、自分のパッションである「異文化理解力とマネジメントの融合」や、多文化環境における「人と組織の潜在能力の最大化」に向けて、主に在仏欧の日系企業のマネジメント研修やコーチング、コンサルティングに携わっています。

-仕事へのこだわり-

まずクライアントと心で対話することです。表面的には見えない課題の深層部分まで掘り下げて、問題の本質にフォーカスし、クライアントに寄り添うことが大切だと考えています。
そして常にInnovateすることです。組織それぞれに個性があり、解決策があります。
最後に自分のパッションに忠実であることと、直観を大切にすることです。

-若者へのメッセージ-

自分の制限(「思い込み」)をいかに超えられるかが勝負です。多くの「視点」を持ち、物事を多角的に見極めるためのツールを増やしていくことが大事です。
自分の成功は自分で定義し、他人の物差しで測らないことです。自分の情熱を傾けられるものには、内側からエネルギーが湧いてきます。
失敗を恐れずに新しいことにチャレンジし、達成できた時のイメージを先に思い描きましょう。それが出来た時点で半分は達成しています。可能性を自分で制限しないために、自分に不可能はないと信じることから始めましょう。