INTERVIEW
SUZUKI DAISUKE

鈴木大介

有限会社ケアサービス 代表取締役 http://www.care-service.co.jp/

略歴

1990年1月、株式会社 濃飛葬祭 入社。1997年4月、同社 常務取締役に就任。2002年8月、同社 専務取締役に就任。2020年9月、同社 相談役に就任。2005年7月、有限会社 ケアサービス 代表取締役に就任。2022年6月、株式会社 顔晴 代表取締役に就任し、現在に至る。

-現在の仕事についた経緯-

私は30年近く葬儀業界に携わってきました。中でも自分の母の死は、感慨深いものがあります。
母が最初に「癌」と宣告された時、目の前が真っ暗になり震えるような悲しさが込み上げました。その当時はまだ訪問看護の存在を知らず、母の死まで何処にも相談をできなかった辛さが後悔として残りました。
また、7~8年位前から「孤独死」で亡くなられる方が急激に増えてきたように思います。
なぜ、孤独死を迎えなくてはならないのか?と疑問が生じました。勿論、それぞれの家庭に、それぞれの理由があることは当然です。しかしながら、誰もが毎日安心を感じながら過ごす権利があるはずです。
このような事実を知った私は、母の宣告を受けた時に「何かできることはないか?」という思いが再び甦り、強い思いで模索した中、ようやく「訪問看護」「訪問介護」にたどり着いた訳です。
今私は、訪問のご依頼をいただければいつでも利用者様のもとへ駆けつける事ができます。看護師や介護士の判断から、いち早く利用者様の現状を回復し、安全で安心な環境を提供することこそ、私たちに託された使命だと強く思っています。
医療・介護分野において制度が著しく変化していく中で、今までにない、常識にとらわれない、私たちにしかできない、私たちを必要とする人々の為に、この地域から「孤独死」を無くしたい想いです。

-仕事へのこだわり-

私にとって、「安否確認」は仕事をする上で大切なキーワードです。
現在は、核家族化が進み、昔のように親と住む人が少なくなってきた現状があります。起業する前は葬儀業界で従事していたので人の亡くなり方を見てきました。仕事をする中で、人が亡くなる前に「安否確認」ができる仕事がしたいという思いが大きくなりました。
お客様の大切な鍵を預かり、その人のことが心配になったらいつでもお伺いができる「訪問介護」という仕事への魅力を感じました。
費用が高くて施設に入れない、介護サービスを利用できない人を救いたいと思い、最初は国からの補助が受けられない無認可で、自分の資金で事業を始めました。
目的はお金を稼ぐというわけではなく、家族のような施設を作りたいという思いでした。
本当の意味で地域の人たちに寄り添い、手を差し伸べられる訪問介護施設を運営することが私の仕事への信念です。

-若者へのメッセージ-

「まだまだ日本は捨てたものじゃない」ということを伝えたいです。
少子化が進んでいる上でこれからのビジョンとして、海外労働者を積極的に雇っていこうと考えています。うちで働いた後に「日本はいい国だ」と思ってもらい移住をしてもらえたらいいなと考えています。
そうすると人口が増えますし、たとえ母国に帰国したとしても、日本はいい国だと海外の人たちに思ってもらえると嬉しいです。
海外まで影響を広げられるように、人材育成に力を入れて行きたいと考えています。