INTERVIEW
SUGAWARA SEITARO

菅原誠太郎

株式会社LIFEM 代表取締役 株式会社カラダメディカ 代表取締役 https://lifem.co.jp/

略歴

現役の救命救急医師として従事する傍ら、2018年に株式会社カラダメディカの代表取締役に、2022年には株式会社LIFEMの代表取締役へ就任。オンライン診療事業および健康相談事業、福利厚生として提供する法人向けフェムテックサービス事業を牽引中。健康に関するイニシアチブは自身で持つべきという問題意識を持ち、世代や性別を問わず、健康・予防に対する意識啓発を推進している。医療がより社会へ浸透し、多くの人が健康でいられる社会の実現に貢献したいという想いが原動力。

現在の仕事についた経緯

医師として社会に出た際、経営体質、長時間労働など医療業界には様々な課題があると実感し、医療者つまりプレイヤーとして働くのみならず、マネージャーとして全体管理ができなければいけないと考えました。
また、その後2年間の初期研修を終えて救急医になるのですが、目の前の患者さんを診察していくうちに、「もっと早い段階で医療が介入できれば苦しまずに済むケースも増えるのに」という思いが強くなり、病院外でも医師がもっと活躍すべきだという考えのもと、救急専門医を取得したタイミングでビジネススクールに通い始めました。
その在学中に色々な交流があり、今の親会社である株式会社エムティーアイの代表の前多氏と出会い、子会社の経営を任せていただきました。

仕事へのこだわり

自分は医師として主にプレイヤーとして働いてきましたが、大学院卒業とともにビジネスに飛び込み、マネージャーとして働くことになりました。そうした経験から、プレイヤーとして、マネージャーとして、また共通してそれぞれ意識していることがあります。
プレイヤーとして意識しているのは、相手(患者、顧客)を主体に考えるということです。相手に寄り添ってニーズを把握し、課題を解決することが最も大切であると意識をして働いています。
マネージャーとして心がけているのは『マネージャーの役割は、プレイヤーがうまく動けるように道を掃除すること』という言葉です。これは、マネージャーとして働き始めた時に先輩から言われた印象的な一言です。組織として上手く機能するために、各プレイヤーに対して的確なタスクを与え、能力を発揮できるように体制や環境を整えるのが主な仕事と考え普段から仕事をしています。
最後に、共通して意識していることは、相手の話をきちんと聞くということです。話をしていると、文脈が読めて途中で意見したくなることもありますが、最後まで相手の話をきちんと聞いた上での意見であれば、相手もそれをよりよく捉えてくれることがあります。お互いの信頼関係を構築するためにも傾聴することを意識しています。

若者へのメッセージ

自分は医師という職業の傍らで、経営という違う仕事をしています。今の世の中では、副業という考え方もかなりメジャーになり、このような例は珍しくなくなりました。
人生も長くなり、その中でやりたいことは1つではないと思います。自分のやりたいことをやりつつ、なんでも挑戦していくことが大切なのではないかと思います。若いうちは身体的にも精神的にもタフな場合も多く、チャレンジしやすい環境にあると思うので、様々な経験をすることで、楽しみつつ継続していけることが最終的に仕事になるという形が理想ではないでしょうか。
組織によってはそれが許容されなかったり、難しかったりすることもあるかと思いますが、ぜひ既存の考え方に収まらないで人生を楽しんでいただきたいと思います。