INTERVIEW
SHOZU TAKUMA

正津卓真

株式会社BOND 代表取締役 https://bond-tt.com/

略歴

一橋大学商学部を卒業後、日本を代表する総合家電メーカー、パナソニック株式会社に就職。B2B営業マンとして、IT業界の聖地シリコンバレーでの新規ビジネス立ち上げで活躍。その後、美容家電事業部にて商品企画/マーケティングに携わり、東京ベースにて欧米を行き来きしながらグローバルでのB2C事業成長をリードし、電動シェーバーの大ヒット商品を世に送り出した。セカンドキャリアは、アマゾンジャパン合同会社の消費財事業本部にて、Health & Personal Careカテゴリーの事業成長ミッションに対して、戦略立案から実行までをリード。生活を楽しく豊かにするため、モノやサービスを通じて、ヒトとヒトが深く本質的に繋がるHubとなり、新しい事業を創出していきたいという想いから、満を持して23年2月より独立、株式会社BONDを設立。個人としては20年4月より開始したInstagramにて“パーソナルケア”、“メンズ美容”のトレンド情報を自ら発信し、2か月間でフォロワー5,000人を超えた。21年2月より始動したYouTubeチャンネル“身だしなみの教科書”でも、美意識/美容感度の高い男性ファンを着実に増やしている。「男性の新しい憧れ創り」を目標に日々、“パーソナルケア”の研究に励んでいる。

-現在の仕事についた経緯-

就職活動は業界問わず幅広く行うも、1stキャリアという観点で、若手から活躍できる実務環境と、影響力のあるモノに関われることという2点を判断軸としてパナソニック株式会社に入社しました。
その後、成長産業であるEC/小売側から見る事業、モノのダイナミクスに触れ、より広いカテゴリー軸での成長にインパクトを与える新たなスキルセットを得るべく、アマゾンジャパン合同会社に転職しました。
日系メーカーと外資EC企業の両面を経験する中で、日本のモノづくり力を強く実感する傍ら、情報社会で商品の魅力が適切に伝わらず、真の豊かさを享受できていない現代社会に疑問を抱くようになりました。
そこで事業会社と小売業界での知見と経験を活かして魅力的な商品を開発し、それらを消費者に正しく届けることで、豊かな世界を創出したいという想いから株式会社BONDの創業を決意しました。

-仕事へのこだわり-

大学時代に幼少期から続けていたサッカーから転向し、新たにフリースタイルフットボールを始め、モデル兼パフォーマーとして独自のキャリアを歩んできました。視座を高め視野を広げるべく、学生時代から計54か国への海外渡航を繰り返し、周りとは異なる経験を多く積みながら多種多様な価値ある人脈を構築してきました。
1stキャリアとなるパナソニックでは、ビジネスマンのイロハを体得すべく、所属する事業部及び国内市場のみならず、工場、営業所、グローバルのお客様との信頼関係構築に向けて、積極的に自らの足を動かし、手触り感のあるオフラインコミュニケーションを軸として奔走し、グローバルでの事業立上や既存ビジネスの拡大という実績を積み上げました。直接のお客様の先に隠れているエンドユーザー、“お客様のお客様”へ接触することで真のニーズを考え抜く営業スタイルを確立し、クライアント様側から逆指名をいただけるような現在のビジネススタイルの基盤を築きました。
2ndキャリアのアマゾンでは、取引先の上場企業役員様、及びUS本国中心としたグローバルのステークホルダーとの協業を通じ、視座の高いビジネススキルを成長させました。外資IT企業らしい圧倒的な変化のスピード感に揉まれながら、本質課題を見出す深い洞察力や、論理的な提案を明快に伝達する表現力に加え、相手の立場を理解し懐に入り込む、合理だけではない他に真似できない人間関係構築を心がけ、新規顧客獲得や事業拡大、新たな仕組みの構築及び導入という結果を残しました。
現キャリアの株式会社BOND代表としては、公私ともに成長できる刺激的なフィールドに身を置き、自身の強みである“Inclusion力”を最大限に発揮し、“一体感”を醸成するHubとしてあらゆる人を巻き込みながら、お客様の利益や事業への貢献と、自身が挑戦したいことの交点にこだわって、正津にしか歩めないキャリアを築いていきたいと思います。

-若者へのメッセージ-

何よりも今を大事にして、今やりたいことを全てやり抜いてください。
できない理由を探すこと、見つけることは非常に簡単です。
確かに知識やお金、家庭の事情等、厳しい制約がたくさんあるかもしれません。
しかしそのハードルを乗り越える方法を考え抜いてやり遂げることは、必ず自分だけの経験となり、辛い分だけ、苦しんだ分だけ、その後の大きな成長に繋がります。
あらゆる経験を積む上で必要となる時間や体力という制限が比較的少ない、若いうちだからこそできることはたくさんあります。
今一度やりたいことをやるための方法、手段を見出して、ご自身だけの貴重な経験をたくさん積んでもらいたいです。
その経験は決して失われることはなく、皆さんの今後の人生における財産となります。
オンラインサービスが普及してきたことで、ヒトの本質的な“繋がり”が希薄になりつつありますが、現場現物を大切にしながらたくさんの人と出会い、ご自身の感性で様々なモノやコトに触れてみてください。
私の持っていない素敵な経験をされた皆さんとどこかで繋がり、世の中を良くするビジネスで協働できる機会を楽しみにしております。