INTERVIEW
SHINYA RYOSUKE

新屋良介

株式会社樋口商店 代表取締役社長 https://s-higuchi.com/

略歴

1993年、大阪府羽曳野市生まれ。柳川高校時代にはテニスで高校全国大会準優勝。関西大学を卒業後、積水化学工業で営業と人事を経験し、実家の家業を継承。70年以上の老舗、安定企業でありながら、革新的な取り組みにより変化を求めて進化していく。

現在の仕事についた経緯

2015年、積水化学工業入社後は熊本で住宅営業を経験し、2年目で全国表彰もされました。その後、入社前から憧れていた念願の人事部での採用と研修を経験中に、岐路に立たされることになりました。
元々は全く継ぐ気のなかった実家の家業(祖父)の話が舞い込んできたのです。しかし上場企業勤務ということで両親からは反対されていました。ただ、学生の頃から“いつか会社を経営したい”という想いもあったので、継ぐことを決断し、2020年に樋口商店へ入社しました。
2021年、28歳で樋口商店の代表になった矢先に営業利益を数倍に伸ばすなど業績拡大へと導きました。数字の面だけでなく、“従業員一人ひとりの個性を引き出し、挑戦できる環境をつくる”という経営理念のもと、そのような環境をつくるため、凄まじい勢いで改革を行っています。
現在は本業を維持・拡大しながらも新事業参入を試みていくフェーズであり、これからも変化し続けていきます。

仕事へのこだわり

とにかく「変化」を恐れずチャレンジしていくことをモットーに日々取り組んでいます。「変化」し続けていく中で、成功体験だけでなく失敗も経験することになりますが、その失敗からも学びが多いと感じます。
また社員に対して、現状では何も問題がない仕事に関しても、どうなったらより良くなるかを意識的に考えさせています。社員にもっと成長してほしいという想いが強いので、社員の環境も変化させるような試みを行っています。
例えば社内工場において、これまで45歳の社員が担っていたリーダーというポジションに弱冠20歳の社員を起用させました。常に変化を求められてしんどい労働環境を想像されるかもしれませんが、定時は毎日17時であり17時以降の残業ゼロという環境も実現させています。
仕事をする時は本気でこだわり、遊ぶ時も本気で遊ぶというメリハリはこれからも大切にしていきたいです。

若者へのメッセージ

考えたり悩んだりして結局何もできなかったという経験は誰でもあると思います。しかし、そんな時はまずは行動に移してほしいです。行動に移した結果、失敗を経て得られる経験もプラスに捉えられるようになれば、生き方が豊かになると考えています。
例えば私自身、先進国以外への海外渡航に抵抗があった時期がありましたが、行ってみたところ世界観が変わりました。もしかすると“良くなさそう”という固定観念もあったかもしれませんが、今ではもっと早くから行って知っておけば良かったと思うほどです。
人生は一度きり。やってみて後悔するより、やらずに後悔する人生を送る方がもったいないのではないでしょうか。