INTERVIEW
SHIMABUKURO RISA

島袋理沙

Tokyo神田nurse株式会社 代表取締役 https://tokyokandanurse.jp/

略歴

聖隷学園浜松衛生短期大学看護学科卒業。某医療法人へ入職、民間病院にて管理職を経験。その後、埼玉県立大学保健医療福学部看護学科へ編入、保健師・看護専任教員等取得。再度、医療現場で勤務。民間病院・某大学病院で救急医療や在宅医療を経験。2016年、独立。現在は、看護業務の傍ら講師として国内外へオンライン授業を提供。

-現在の仕事についた経緯-

物心がついたころには、将来の夢は看護師と言い切っていました。
また、体力に自信があったわけでもなく、只々、人を助ける仕事をしたいと言う勝手な思いでした。
そして、高校卒業と同時に看護師になる道を着々と進め短大卒業後、1999年医療の扉を開きました。
その後、編入学し保健師、看護専任教員等取得し活動の場を広げました。
さらに医療と介護は共存していることを実感し、多岐にわたり国内外で看護職や介護職を目指す方のサポートへの魅力を感じ企業いたしました。

-仕事へのこだわり-

新人看護師時代は恐らく、現在よりも過酷な日常生活を送っていたのかも知れません。毎日覚えることがたくさんあって、勤務に慣れることが急務でした。ただ、正確な医療の知識や技術を身につけるべく、「出来ることを1日1つ」を心掛けていました。
当時ある医師より「一つ一つ丁寧な知識と技術を身につけてきたね」と私にそっとと声をかけて下さいました。同職種ではないのに、評価していただいたことに計り知れない感謝の気持ちがありました。
時は流れ、社会の動向に合わせる形で、看護師の高学歴化が急速に進んでいることを実感しました。私はさらなる「看護学」を学ぶため、大学へ編入しました。卒業後も変わらず学んだ医療の知識や技術の提供を最優先にしてきました。
また昨今、看護職はもとより介護職の話題がこれまでと異なり外国人採用について増えてきました。
そして、未来への社会貢献ができるよう願いを込めて、会社を設立しました。
さらに2019年4月に在留資格「特定技能」が創設さたと同時に医療現場や介護施設などの深刻な人材不足の解消の為、世界の架け橋となれるよう外国人サポートをより一層強化いたしました。
ご縁が重なり、記念すべく「特定技能1号介護」の一期生を送り出すことが出来ました。彼らに学びの場を提供し、かつ、即戦力を意識しました。
その上で、日本語検定はもちろん介護専門用語や医療的知識の同時講義を行いました。何より外国人の皆さんも「出来ることを1日1つ」を意識し行っていることで勤務態度などにおいて高い評価も頂いております。
国内での資格の取得を確実にし、医療や介護の現場に、安心と笑顔を届けたいと思っております。

-若者へのメッセージ-

ご存じの方も多いかと思いますが、近年、医療や介護の現場では深刻な人手不足により満足のいく余生を過ごされている方は少なくありません。私自身、ケアする時には良い思いだけではありませんでした。
しかし、背中を拭く、着替えを手伝う、食事のお手伝いの狭間に、「ありがとう」と言われたことをきっかけに仕事が楽しくなったこと今でも忘れません。
日本では祖父母と暮らすことが希薄となり、余生に対し献身的な言動さえも私自身耳にすることが少なくなってきました。誰でも一人で最期を迎えることは寂しいことではないでしょうか。
介護はきつい、汚いなどあまり良いイメージは無いかも知れません。しかし、見ず知らずの方にあなたに出会えて良かった、と言われたらどうでしょうか。清々しい気持ちさえも感じるはずです。
これから介護職を目指す方、すでに介護職として働いている方、あなた方の力が必要です。デメリットもメリットへ変えませんか。仕事には向き不向きがあると思います。ただ、気持ちよく働いている自分が居たら最高です。出来ることが1つあるだけで未来への第一歩を踏み出すことが大切であると考えます。