INTERVIEW
SHIMA TOSHIKO

嶋都支子

株式会社micia luxury
sweet16委員会
代表取締役 https://sweet-sixteen.online/

略歴

1980年生まれ、1児のママ。日々アイデアに溢れ、0→1に実現するまでの実行力をもつ。ECサイト制作、カメラ事業、衣装提供、SNS事業、ステージデザイン、イベント企画、広告運用等多岐にわたる事業をひとりでこなす。2012年、撮影向け商材・衣装の輸入業ECサイト開設 。2014年、法人化。赤すぐ・ひよこクラブ表紙衣装提供。 2016年、撮影スタジオ大阪にオープン。阪急百貨店、フォトネクスト展示会出展。ファッションショーステージ衣装出展開始 。2017年、スタジオアリス全国店舗導入。ビジネスコンテストLED関西ファイナリストに選ばれる。 2018年、アマゾンジャパン卸開始。 プレミアムフォトアート事業開始。2019年、WPCチームジャパンフォトグラファーに2年連続選ばれる。 2021年、「sweet16委員会」tiktokアカウント開始。2022年、「sweet16委員会」youtubeアカウント開始。2023年、事務所大阪→東京に移転。

現在の仕事についた経緯は?

27歳で結婚・娘出産。娘が1歳の頃20種類以上の多種類アレルギー発症。娘とともに1か月渡豪。そこで海外の文化やかわいいお洋服を知りました。帰国後、実母が若年性認知症を発症。育児と介護のダブル生活になる。毎日精神的に疲れながらも夫の多額の借金が判明。この最悪な環境を打破することを決意。
30歳をすぎて、PC経験なし・英語話せない・お金もコネもない・限られた時間しかない、そんな状況から、海外のベビー服の輸入業をはじめるため夜中に独学でHTMLや輸入事業を猛勉強し、オリジナルのECサイトを立ち上げました。ブログ集客でヒットし、売上を確立。無事独立し2014年法人化しました。

仕事へのこだわり

立ち上げ当初から意識していたことは、自分の事業が社会貢献につながるように導線を繋ぐことです。
法人化した時も、節税のためでもなく、社会貢献をするときに個人名義ではなく会社としてやる方が認知されやすいから、といった理由でした。
法人化と同時に、「がんのこどもを守る会」へのFacebbokを用いたクリック支援キャンペーンを行いました。まず最初に先出でやりたい社会貢献をする。その後、人や売上がついてくるとずっと信じています。なのでここだけの話、こんな性分ですので経営が上手なわけではなく、5期までは赤字でした。シングルマザーで赤字続きでしたので、あの頃は本当に苦しかったです。
でも信念を曲げずにここまで来たから、現在10期目で売上が億を超えることができるようになってきました。また、外注スタッフさんとは少数精鋭なチームで結成しているのですが、スタッフさんも社会貢献やボランティア精神がとても強い方が多く、震災の際はすごい早く現場に駆けつけるという行動力もお持ちです。
コロナ初期の頃にはデジタル事業のチームでは、ほぼ無償で卒業入学の記念写真が撮れなかったこどもたちのために
家で撮った写真を桜の木の下のアートに仕上げるキャンペーンも行いました。その際も、私たちの即決力ですぐに行動にうつすうことができ、たくさんのお客様に喜んでいただけたかと思っています。目先の売り上げよりも、社会貢献ができるのか、といった視点でいつも行動しています。
現在取り組んでいる「sweet sixteen」は、海外からの風習を日本に持ち込んでくるという事業ですが、この事業の根底も、コロナ禍で青春させてもらえなかったこどもたちのための、新しい10代のイベントをつくる!という想いではじめました。現在これまた収益性はありませんが(笑)、いいことをしているときっと後からいいことが返ってくるんだと、相変わらず信じて行動しています。

若者へのメッセージ

仕事柄、常にベビーや子供たち、10代の若者への影響を考えているのですが、「sweet sixteen」の事業を開始してからはより密に女子中高生と関わるようになりました。夢を持つことや、現実の壁に悩まされること、便利な世の中だから良い面と、それに付随する精神的な疲労面を、より顕著に感じられます。
そして、私自身教えられるものというのは実はとても少ないと感じています。私たちが経験した時代といまはまったく別の世界なので、アドバイスができるようなことはなく、むしろたくさんのことを教えていただいているのは私の方だと思っています。
若者へのアドバイス、というよりも、私はおとな達に問いたいです。大手企業や政府の裏金や、節税対策でしている悪いことは、嫌でもニュースで流れてきて、こども達は知っています。自己利益のためだけを考えるのではなく、節税対策だったら未来の即戦力となる今を生きるこどもたちへ投資する事業でもなさればいいのにな、と思うのです。
もっと日本全体で、未来の宝であるこどもたちを大切に育んでいく社会になれたら、と思っています。