INTERVIEW
SHIKI TAKASHI(CASTILLO)

式貴史

MIRAXMA –ミライイマ– CEO https://miraxma.com/

略歴

1992年、兵庫県明石市生まれ。

2015年、大学を卒業後、自ら得た実体験をもとに「生きた言葉」で世界に発信する4ヵ国語対応のプラットフォーム「MIRAXMA –ミライイマ–」を設立。同年、学生時代にフィリピン留学中に出会った一人の男性とともに、東京・新宿を拠点にゲストハウスを立ち上げ、運営開始後1年で運用数・口コミ満足度ともに上位を獲得し、M&Aへ。

2017年、フィリピンでホームレスの自立支援施策の制定を呼びかけ、多くの海外メディアから取り上げられる。

2018年、環境インフラ事業をはじめ、リフォーム事業に参画。同年、カスタマーサポート兼アウトバウンドのコールセンターを開設。

2022年、就職困難者および外国人労働者の支援を視野に、事業プランを立案・実行。

2023年、“親子で学ぶ”をテーマに、ヨガを通して護身術の基礎を伝えられる環境づくりを計画。同年、革新的なインスピレーションと社会・顧客の課題解決につながるイノベーションを求め、未経験分野の飲食業(F&B)に参画。これまでに得た知恵と経験を融合したビジネスモデルを築き上げていく。

-現在の仕事についた経緯-

ボクは「ビジネスで、“恩返し”」を胸に、お世話になった企業様を中心に業務効率化システムの構築のお仕事に携わりながら、現在は護身術と飲食業界の勉強に励んでいます。

きっかけは、学生時代に経験したセブ島留学です。

当時、言葉が通じない環境での暮らしは、常に身のまわりに用心しながらも、“食”を通じ、街の人々の温かさと笑顔に支えられた生活でした。
これらの経験から、何か残せるものに繋げられないかと考え、浮かんだのは3つでした。

・苦労した経験を繰り返させないことで、未来の“効率化”に繋げられないか
・“親子で学ぶ”をテーマに、ヨガなどの健康習慣を取り入れながら、護身術の基礎を継承できないか
・食を通じて、笑顔を引き出し、“無敵”を実現させることができないか

その想いから、IT・健康・食を繋ぎ合わせた、新たなビジネスモデルの開発に励んでいます。

-仕事へのこだわり-

まず、ボクの仕事の最大の特徴は、ボクの周りに誰かがいないと成立しない、ということです。人との関わりが、ボクの仕事をつくる。その本質的な意識こそが、“仕事へのこだわり”ですね。

それは、あらゆるものごとにおいて、常に今ある常識を疑いながら、後に続く人のことを考え、一つひとつに意味がある“効率的”かつ“能率的”な思考からはじまります。

働く仲間に対して意識していることは、限りなく“合理的”で、誰もが“直感的”に使えるフローやマニュアル、今ある常識を疑いながら、“伝え方”を大切にした教育環境をつくれているか、ということです。

つまり、“まずはやってみよう”という自主性と、意欲的な質問にはきちんと理由を添えてあげられることができれば、実践的に一番役に立つ情報となるのです。相手が求めてないときの情報は、何も形を残さないのです。

そして、何より最も大切なのは、誰よりも自身の成長があってこそ周りに浸透していくものだと考え、常に周りにはバレないように大量行動を起こし、知識のアップデートを重ねていくことです。

仲間意識を持つことはとても大切ですが、ビジネスの場においては、情に流されるばかりではなく、時にはドライさも大切であると思っています。

例えば、従業員とは焦って距離を縮めることよりも、自然と縮まった距離を大切にしたほうが案外、声をかけてもらえる機会が増えはじめます。

ちょっと破天荒で危なっかしい子がいたとすれば、相手のエネルギーを奪うような説教もしません。ボクだったら「好きにやってもいいけど、何が残るかきちんと考えろよ」など、なるべくシンプルに、言葉の意味を考えたくなるような伝え方をすると思います。

というのも、すべては「ボクが言われる立場だったら」を基準に、状況に応じた伝え方を模索しているからです。

クライアントに対しては、我々の損得を選んで説明するのではなく、相手が喜ぶかそうでないかを目安に考えたほうが、結果もついてくると考えています。

また、どんなに自分が正しいと思っていても、対:人からのご指摘は全て自分自身の隙(未熟さ)であり、足りない知識・トーク等の改善点であるチャンスだと受け止め、分析しながら反省します。

あとは質の良いプライベートこそが、質の良い仕事に繋がると考えています。

なんと言っても、遊んでいるときが一番インスピレーションが沸きますから。自分が幸せだなって思える瞬間は、いつだって誰かの笑顔に触れたときであることにも気づきます。

そうしたあらゆる場面で、一つひとつ五感で感じたものは、手間と考えず、ビジネスチャンスだと受け止め、次は多くの人々の記憶に残っていけるような人との関わりを大切にしたアウトプットを実践しています。

-若者へのメッセージ-

皆さん、「学ぶ(まなぶ)」の語源は「真似る(まねる)」であることをご存知ですか?

また、皆さんは出会った人物に影響されたことはありますか?

ボクが最も影響を受けた人物は、言わずと知れたカンフー映画の伝説のアクションスター、ブルース・リー師匠、ただ一人です。1973年に32歳という若さで亡くなり50年が経過した今も、武術・格闘家含め、彼の影響を受けて武術を始めようとする人が後を絶ちません。その代表作こそが、『燃えよドラゴン』です。

一度はアニメなどでも聞いたことがある「アチョー」という怪鳥音(かいちょうおん)や、「Don't think! Feel.(考えるな!感じろ。)」というフレーズなど、子供から大人まで、多くの 人から愛され、世間を賑わせたのがこのお方だということは言うまでもありません。

他にも『ドラゴンへの道』や『ドラゴン危機一発』など、アクション映画の原点にもなった歴史に残る作品が多くあります。これほど面白い映画と俳優が、ボクが生まれる前に存在していたことを知ると、ただただ感銘を受けるばかりです。

彼が生前に残したのは、生き様(哲学)だけでなく、実践で6秒以内に相手を倒す武術「截拳道(ジークンドー/JKD)」です。

人々の記憶に残り続ける以上、彼の実態はなくても、その影響力は明日も生きています。

しかし、現実問題、ブルース・リー師匠が残した遺産に触れられる機会には限りがあり、同時に進展のない歯痒さも感じてしまいます。

今年31歳を迎えたボクは、彼が世を去った年齢に近づき、より近い感性で物事を捉え、彼の生き様(哲学)と武術を、現代の“生き方”に応用し、新たなきっかけや進化にできないか考えています。

このまま継承してもよし、ここから何をチャンスにするのかも、自分次第だということです。

現代界のビジネスでも、ただ学ぶ(真似る)だけではく、個人的な解釈と見解を大切にしながら、伝承していくことで、相手に対して本当の意味でのリスペクトを表すこともできます。

いつしか、私が彼をリスペクトする気持ちを、もう一つの形で表すことができたのならば、夢の中で「よくやってくれた」と言わんばかりの表情で彼に微笑んでもらいたいですね。

想像は、夢にも、現実にもできるということです。

皆さんは、自分の直感を信じて、行動する勇気はありますか?
進むのは我々の方であって、時ではありません。

一緒に、革新的な未来を築き上げていきましょう。