城西大学経営学部マネジメント総合学科卒業。働きながら税理士資格を取得し、2021年7月独立。
略歴
現在の仕事についた経緯
高校生の時に、三国志が好きになりよく読みました。三国志の中で、前線で戦う呂布や関羽よりも、頭脳で戦略を練って戦う諸葛孔明や郭嘉などの軍師がかっこいいと思いました。
そんな軍師に一番近い仕事は何かと思った時に、税理士という仕事を見つけました。経営者を武将とすると、税理士は節税のアドバイスや資金繰りのアドバイスなどを行うことで経済という戦場を生き抜くための戦略を練っている軍師のように思えました。
そんな経営者の参謀となれる税理士は、現代の軍師だと思い、税理士になりたいと思いました。
仕事へのこだわり
・考え抜く
稲盛和夫さんの京セラフィロソフィーで「見えてくるまで考え抜く」という言葉があります。この言葉が年々、自分の中で深くなっています。新人の頃から、考えて仕事をするのは当たり前だと思っていました。しかし、同じ「考える」でも知識や経験によっては、その深さが全然違うことに気づきました。今思えば、新人の頃は、それなりに考えて仕事をしていたつもりでしたが、知識や経験を積んでいくと考えが浅はかだったことに気づきました。しかし、過去の自分が浅はかだったと思えるのは成長した証だとも思っています。そのため、これからも常に考えて仕事をし、過去の自分が浅はかだったと思えるように成長していきたいと思っています。また、職業柄、法律に載っていない回答をしないといけない時があります。そんな時にもこの稲盛和夫さんの言葉が胸に響きます。考え抜くと本当に見えてくる瞬間があります。その瞬間が訪れるまで、苦しくても考え抜くようにしています。
・サービス業の精神
職業柄、先生と呼ばれてしまいます。相手も何となく「先生」という呼びやすさがあり、一種のあだ名のようなものだとは思っています。しかし、いくら先生と呼ばれようと、先生商売になってはいけないと思っています。私が考える先生商売とは、決算や申告手続きのみを行い、お客様のことを考えない一方通行な商売です。決算や申告手続きをするにしても、なるべく分かりやすく説明し、積極的に節税の提案をするなど、サービス業の精神でお客様と向き合い、キャッチボールをすることが大事だと思っています。税理士ではなく、税務や会計に詳しい関谷孝文としてお客様と向き合うようにしています。
若者へのメッセージ
人生で大事なものは?と聞かれたら何と答えますか。私は必ず「時間」と答えます。
大事な家族と過ごす時も、大事な友達と過ごす時も、仕事する時も、必ず必要なものが時間です。時間がなくては、何もできないのです。私は大学生の時に白血病になりました。診断された当初、もしかしたらもう死んでしまうかもしれないと思い、今までの時間の使い方に後悔を覚えました。無事に病気が良くなったら、絶対にいつ死んでもいいように生きてやろうと決心しました。退院後、時間を勉強に費やして、それが形になったのが税理士試験合格でした。
昔、ある芸人さんが「俺は若い頃に戻れるなら10憶円払う、ということは若い君たちは10憶円持っているようなものだ」と言っていました。このことからも、若いというだけで、時間という財産を持っているのだと思います。しかしこの財産は自動的に支払い続けなくてはならず、あとどれくらい持っているかもわからない財産です。この時間という財産をどう使うか?できることなら若い方には浪費でなく投資となるような時間の使い方をして欲しいです。