INTERVIEW
SAWADA TAKASHI

澤田隆史

Marketdive 代表 https://marketdive.net/

略歴

同志社大学卒業後、新卒でプラントエンジニアリング企業に入社し、アジア諸国を中心に国内外の営業を5年間担当。この間に並行して大学院で修士号を取得。その後、在インドネシア日本国大使館で専門調査員として約2年半勤務し、国連との共同プロジェクトや日本企業支援、マクロ経済調査を担当。帰国後、外資系コンサルティングファームに入社し、素材エネルギーや製造業を中心に支援。2022年からShopifyパートナー「Marketdive」の代表として活動。同年、Shopifyアプリ「商品画像一括登録くん」をリリース。

現在の仕事についた経緯

元々は世界中の人々を経済的に豊かにしたいと考え、国際開発のキャリアを志していました。しかしインドネシアでの経験を経て、経済・産業発展におけるビジネスの力と、それによって雇用を生むことの重要性を痛感しました。
そんな中、世界一のEコマースプラットフォームであるShopifyに出会いました。世界中の人々が触れるECという産業でビジネスを展開することは私の志にも合致すると感じ、Shopifyパートナーとして活動を開始しました。
Shopifyアプリ「商品画像一括登録くん」を開発したのは、私たち自身の経験に基づきます。活動当初はオンラインストア構築や運営をしていたのですが、Shopifyで構築したストアに商品画像を登録するには膨大な作業時間が必要でした。
Shopifyアプリ等の解決策を探しても私たちの課題を解決する最適な手段が見つからなかったため、思い切って自分たちでアプリを開発しようと決意しました。その結果、私たちのアプリで日本中・世界中のストア制作会社やマーチャント(ストア運営者)の作業効率化に貢献したいという思いが強くなり、Shopifyアプリに特化した活動に切り替えました。
私たちのアプリで商品画像登録という面倒な作業の時間を減らし、ユーザーの皆さまにもっと付加価値の高い仕事に時間を割いていただきたいという思いで運営しています。
今後はより直接的に売上に貢献するアプリを開発したいです。目下企画中なので楽しみにしていてください。

仕事へのこだわり

個人としては3つあります。
まず、「課題に気付いたときは根本原因から解決すること」です。
急いでいるときはまず対処療法で済ませることもありますが、その後必ず原因に対処し、同じ課題を起こさないように心がけています。根本原因を解消するには短期的には多少時間がかかりますが、長期的には周りも含めてメリットが大きいため、これを徹底しています。
次に、「出来るだけ多くの人にインパクトを与えること」です。
これは取り組み方というより仕事の選び方なのですが、せっかく仕事をするなら多くの人に影響する・役立つことをしたいと思い、これまでのキャリアを歩んできました。その観点で、グローバルなプラットフォームであるShopifyはマッチしていますし、Shopifyアプリは非常に効果的な手段だと感じています。今は多くの人に役立つと思うアプリを開発し、実際に使っていただけることにとてもやりがいを感じています。
3つ目は、「未経験の分野でも粘り強く挑戦すること」です。
Shopify自体もそうですし、日々の仕事でも心がけています。例えば私たちのアプリを知ってもらうため、ブログとSNS(Twitter・YouTube)で日々発信していますが、私にとっては初めての取組みで当初は成果が見えづらく、苦しい時期がありました。しかしブログではEC事業の担当者に役立つ記事を投稿している自信はあり、その結果アプリについて知ってもらいご利用いただければ必ず皆さんに喜んでいただけると信じていたので、諦めずに続けました。その結果、今はブログを毎日それなりの人数の方々にお読みいただけるようになりました。SNSは観るのは好きだったのですが積極的に投稿するタイプではなかったので、毎日色々なアカウントを拝見しながら勉強中です。まだフォロワー数を大きく増やせずに悩んでいますが、いつか花開くと信じて頑張っています。
Marketdiveとしてのこだわりは、「徹底したユーザー目線」です。
どんなに機能が充実していたり便利であったりしても、ユーザーにその価値が伝わらなければ意味がありません。私たちはどんなユーザーでも直感的に使い、価値を実感いただけるよう、いつも初めて使うユーザー目線でアプリを見直し、機能やUI(ユーザーインターフェース)の改善に取り組んでいます。

若者へのメッセージ

「まず一歩踏み出す」ということを大切にしてほしいです。「芸能人になりたい」、「起業したい」、「グローバルに働きたい」など、どんなことでも漠然と憧れを抱くことがあれば、それをそのままで終わらせず、どうすれば実現できるかを考えてみて、そのために一歩だけで良いのでアクションを取ってみて下さい。
一歩進んでみると、これまで見えなかった世界が一気に広がり、情熱とアイディアが湧いてきます。その過程では日常生活を遥かに超える密度の経験が出来るでしょう。若い方ほど、その密度は濃くなると私は思っています。
その結果、やっぱり違うと思ったり失敗したりしたら、元の道に戻るなり違う道に進むなりすればよいだけです。それは全然格好悪いことではなく、むしろその間に得た経験や知識が必ず皆さんの人生の糧になります。是非一度、ほんの少しで良いので前に進んでみてはいかがでしょうか。