佐藤駿介

-現在の仕事についた経緯-

大学1年時に芸能活動をしていましたが、金銭的な理由で諦めることになり、そのことがとても悔しくてアルバイトを辞めて個人事業主として活動を開始しました。SNSマーケティングやライブ配信、記事制作、人材会社での法人営業、路上での靴磨きなど約1年間様々な仕事を経験しました。
この個人事業主の期間に様々な出会いがあり、例えば大きな組織の論理で友人が得意ではないプロジェクトにアサインされることがありました。毎日タクシーで深夜2時に帰り、8時に出勤する、そんな生活を2ヶ月も繰り返していたそうで、そういう生き方を友人や自分の会社の社員、パートナー様、取引先の方などにしてほしくないですし、苦手なことや嫌なことに時間を割かないといけない状況や、自分のペースを乱される人が多い世の中を変えたいと感じました。
そんな想いから「良いペースで働ける人を増やす」ことをミッションに、大学2年時に株式会社Epace（イーペース）を創業しました。

-仕事へのこだわり-

私の仕事へのこだわりを3つほど挙げるとしたら下記になります。

・本当に好きなことを仕事にする。
・まずは自分から人に与える。
・自責で考える。

◯本当に好きなことを仕事にする
周りの人がなんと言おうが、自分の好きなことや面白いと思うことを追求することが「良い仕事」に繋がると考えています。逆に、時流に乗っていて確かにそれが成果を出しやすいようなもので周りの信頼できる人に勧めていただいたとしても、想いが乗らず本当に好きと思えない仕事であればやらないと決めています。

◯まずは自分から人に与える
信頼して欲しい、お仕事をいただきたい、などと思うのであれば、相手の利益や何を求めているかに注意を払い、自分が相手のために出来ることがないかを考え、先に与えることが大事だと思います。もちろんビジネスである以上、度が過ぎたギバーになることで自分の仕事すらこなせなくなってしまうのは良くないですが、“まず相手に与える”という精神は今後も忘れたくないと思っています。

◯自責で考える
会社で問題が発生した際、その原因は全て自分にあると考えて自分の行いを振り返ってきました。ミスをした時にそのままにせず、原因や理由を追究して改善箇所が見つかれば、より自分も会社も成長出来ると思うからです。また、人を無理に変えるより自責で考えて対応するほうが早いし楽だとも思っています。
過剰な自責によって自分を責めて、ストレスを感じやすくなったり、不必要に自分を追い詰めてしまったりするようなことは良くないですが、自責思考は関わるメンバーにも持っていて欲しいと思います。自責で考え、当事者意識を持って解決に向けて努力できる。これからも私自身そう在りたいですし、そんなメンバーと働きたいです。

-若者へのメッセージ-

イーペースという社名にしている私らしいかもしれないですが、一番大事なことは、自分に正直に生きること、死んだ時に「良い人生だったな」と思える生き方をすることだと思います。

私は、副業や自分で会社を持っているような方と仕事をすることも多いのですが、副業やフリーランス、私のように起業することこそ正しい！と、そんなことを言いたいとは全く思っていなくて、自分がやりたいことを見つけてそれを一所懸命頑張ってる方こそ「良いペースだな」と思います。そういった良いペースで生きている若者が増えれば日本はもっと元気になるとも思っています。

私もギリギリZ世代なので、Z世代の人と話す機会もよくありますが、SNSが普及した影響で他者と比較して落ち込んでしまうような人が多いなと感じます。
私自身も学生の頃は人と比較するようなタイプでしたのでよくわかりますが、本当に良くなかったなと思います。

人生で自分より上手くいっている人なんかたくさんいるわけですし、周りに「〇〇さん凄いですね」と言われたとしても、結局は自分自身が満足しているかのほうが大事です。
他人と比較し、“親や友人が言っているから”と意思決定をするのではなく、本当にやりたいことを見つけて自分にとって良いペースで進んでいって欲しいなと思います。