INTERVIEW
SASAMOTO YUKARI

笹本ゆかり

コミュニケーションの達人会 代表 https://arafo-woman.com/

略歴

デザイン専門学校中退後、大手量販店販売員として勤務。7年目に体調不良で退職。精神科受診を勧められたことをきっかけに心理の道へ。現在は、某社会人専門学校講師を務める傍ら、コミュニケーションの達人会を立ち上げ、自分とのコミュニケーションを軸に各種セミナーを開催中。

-現在の仕事についた経緯-

仕事にしようという気もなく関心のみで進んだ心理の道でしたが、学ぶうちに体調が良くなったこともあり、すっかりハマって、お仕事を頂くようになったことが大きいです。
社会人専門学校での講師や電話カウンセリング会社でのカウンセラーなどを経て、「自分自身とのおつきあい」が一番難しいことを知り、“ラスボスはいつも自分”との思いに至りました。
私自身が非社交的で、“100人でおにぎりより1人でおにぎり”な、いわゆるコミュ障なので、その視点でどう人間関係を負担なく円滑に泳いでいけるか。近くて遠い自分とどうつきあうか。実体験も交えながら立ち上げたのが「コミュニケーションの達人会」です。
心理を学ぶきっかけが、自分とのコミュニケーションがとれず体調不良に陥ったことなのを思うと、一周回って初心に帰っていると言えますね。

-仕事へのこだわり-

他力本願です。得意なことは、自分では何の苦もなくできてしまうので、学生の頃のように成績評価があるわけではない世界だと案外気付けなかったりするんですよね。
依頼が多く、周りから勧められたことを引き受けてやってみるスタイルから達人会も生まれましたし、今開催しているセミナーのほとんどは皆さまからのリクエストから誕生しています。
文章術はコンサルタントからの助言から組み立てたものですし、ある意味「他力本願」がスタイルです。
というのも初期の頃に振られた仕事を経験の浅さと自信のなさからお断りしてしまったことがあり、いまだにこのことは情けなく悔しい出来事として心に残っています。
以来、振られた話はご縁であり、自信は持つものではなくつけるもの、経験は積むものと考えて取り組んできました。
こだわりとしては、改善は求めないようにしています。改善や克服を望んだり求められたりすることは実生活でもありますが、私自身、人見知りを克服しようと大勢の飲み会に参加してうまくいかず、むしろ「やっぱりだめだー」と人見知りを思いしらされた経験をしています。これって失敗経験になりますよね。
失敗がいけないとは思いませんが、無理に改善するのではなく、人見知りは人見知りのままで、コミュ障はコミュ障のままで、心が心底軽くはならなくても100グラムくらいは軽くなれる、そんなスキルや内容をお届けするようにしています。

-若者へのメッセージ-

骨付きカルビは若いうちにたくさん食べるべし!
ふざけているわけではなく、年を重ねてお金ができたら思う存分食べてやる!なんて考えていても、実際年を重ねるとお金はあれど胃腸が受け付けないですから。
今、やろうと思っていることは今やってみた方がいいです。多少痛手を食らっても、若い気力体力と時間でいくらでもリカバー可能だったりします。
若さって財産じゃないですか。何にでもなれるし何にもならないことだってできる。これは最高の強みです。これからたくさん経験できる余地があり、楽しみもたくさんあるということです。
しなくていい経験ももしかしたらあるかもしれません。けれど知識と経験は誰にも盗まれる心配がなく、ふとした時にあなたの味方になるんです。
今やってみたいこと、立派なことじゃなくても、くだらないってことでも、必ずあなたの血肉骨になってくれますよ。