INTERVIEW
SAKAI YASUNORI

堺康徳

株式会社ココユメ 代表取締役 https://kokoyume.com/

略歴

中学では長崎海星リトルシニアで硬式野球を行い、高校では生徒会活動や全国高等学校総合文化祭「長崎しおかぜ総文祭」高校生文化祭サミット部門実行委員を務める。高校卒業後に長崎を離れ、福岡にある近畿大学で学友会執行部の会長としてオープンキャンパス、学園祭など様々な行事の企画や運営を行い、活動の中で準備の大切さを学ぶ。大学卒業後は大手人材派遣会社に新入社員として入社し、東京にて常務執行役員の秘書としてスケジュール管理、事務処理能力、コミュニケーション能力、接遇応対を学ぶ。さらに、上司のニーズを的確に把握しながら業務を進めることで、一歩先をいく気遣いや柔軟な対応力、判断力も磨く。2023年1月に8年ぶりに長崎へ帰郷し、長崎を離れて学んだことを活かして、2023年10月2日に株式会社ココユメを設立。

-現在の仕事についた経緯-

私は長崎県長崎市で生まれ育ちました。出産予定日より3ヶ月も早くこの世に生を受け、出生体重は1098gでした。生まれた頃の頭の大きさは500円玉2枚分、体の大きさはティッシュ箱を隣に並べると隠れてしまう程でした。病院の方々に助けられ、家族や親戚、仲間、友達、先生方など多くの方々に支えられて今の私が居ます。
現在、長崎市では若年層の市外への転出超過が進んでいます。総人口や現役世代人口が減少している中、高齢化が進み2022年3月末で高齢化率は33.5%、65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は約3分の1となっています。
その中で私(若者)が今の長崎県で出来ることを考えた時に、「まずは帰郷し長崎だからこそできる仕事を立ち上げよう」という考えに至りました。

-仕事へのこだわり-

私の仕事へのこだわりは「環境」です。これは中学・高校生の頃から変わっていません。
大学生になり人生初めての仕事は「コールセンター」でした。ノルマやクレームがある厳しい環境でしたが、テレアポインターとして学生時代に3年間、営業力とコミュニケーション能力を身に付けさせて頂きました。また、日本語の正しい使い方や傾聴力も学ぶことができました。多くのことを吸収できる場としては適していたので、ここで大きく成長させて貰ったと思っています。
コールセンターと並行して行っていた仕事は「芸能活動」です。大学3年生の時に芸能事務所に所属し、映画・ドラマ・CM等の撮影に参加させて頂きました。時には結婚式の演出であるメモリプレイにも参加し、お客様を前に演技を行う経験もさせて頂きました。芸能事務所に所属した理由は、普段出会えない方々と同じ空間で仕事をする環境に自分の身体を置き、視野を広げたいと思ったからです。
一番最初の撮影現場はエキストラとしての映画撮影でした。当時、大変失礼ながら主演の男性の方のお名前は知りませんでした。しかし、撮影が始まり第一声を聞いた瞬間、「こういう人が芸能界で活躍する人なんだ」と感じ、鳥肌が立ったのを覚えています。4年後、映画の撮影現場でその方を再びお見かけする機会がありました。日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞されており、4年前と比べものにならないオーラに、同じ歳として悔しさを感じたのを覚えています。上には上がいる、どんな仕事もゴールは無いと痛感しました。
その経験は現在も活きており、環境に拘りその場で学んだ経験を活かして次の仕事をする。仕事はこの繰り返しだと思います。環境でお客様に提供する品質も変わってくるので、今度は環境を作る立場として仕事を行っていきます。

-若者へのメッセージ-

「目的を作って努力して欲しい」です。目的を作るメリットは、自分を成長させることができるという点です。
若い頃の貴重な時間を有意義に使って下さい。良くも悪くもあなたは一人ではありません。私は今まで生きてきた人生を振り返っても一人で出来たことなんて一つもありません。皆さんも必ず誰かの支えがあって今があるはずです。一人で抱えることなんてありません。一生懸命に努力していたら誰かが助けてくれます。
そのように思う私の座右の銘は、「有言実行」です。私は小学生の頃、ソフトボールを習っていました。中学は受験をして、「硬式野球がやりたい。」と両親に伝え、毎日練習に明け暮れていました。結果、両親が目的を叶えてくれました。
高校では入学初日に「生徒会長になりたい。」と担任の先生、友達に伝えて、選挙で票を入れて貰えるように毎日友達へプレゼンを繰り返していました。結果、友達が目的を叶えてくれました。
何が言いたいかというと、一人で出来ることには限界があり、周りに助けてもらって成り立っている事実があるということです。目的を作って周りに発信してみましょう。自分にプレッシャーを与えて、ひたすら努力してみましょう。成長できます。手を差し伸べてくれる人が現れます。私も「目的を作って努力している」若者に手を差し伸べることができる大人になれるように努力します。