大学院卒業後、建築、飲食、ECなどを経て、スマホゲーム黎明期からソーシャルゲーム企業にて約10年企画職としてゲーム作りや組織マネジメントに従事。ゲーム関連の特許は5件取得。2023年に創業し、AI事業開発やAIセミナーなど、法人と個人のAI活用をサポート。またエンタメ事業として「AIの国」を一人で運用中。
略歴
-現在の仕事についた経緯-
大きな経緯として2つあります。
1つ目は祖父の死です。
身近な大切な人の死をきっかけに、人生とは何たるかを再考し、自分らしい人生を歩みたいと強く思った点です。
想像しているよりも人生は儚いと考えており、その瞬間瞬間で発生する喜怒哀楽を大切な人たちと一緒に味わいたいと考えています。
2つ目はAIの登場です。
ChatGPTの登場から、毎日2時間以上AIと対話をする中で、AIと共に創り出す未来を想像し、大きく社会も世界も変わることを確信しました。
また、私が約10年PdMとして携わっていたゲーム業界はIT業界であり、DX化が進んでいる業界です。この経験に更にAIという強力な武器を追加することができれば、大きな勝負ができるのかもしれない。このチャンスに人生を賭けてみたい。そう思い、AIに特化した会社の創業に至りました。
-仕事へのこだわり-
これまで多くの職種や業界に携わってきた中で、現在、私が大切にしているのは3つです。
1つ目は「原理原則」です。
特に情報過多な時代において重要と認識しており、複雑な物事をよりシンプル化し、そのコアとなるルールや本質を捉えることを大切にしています。
建築に例えると「構造」です。これがしっかりしている建築物は少し無骨に見えたとしても倒れません。
また、出る杭になるには支柱を地面深く刺しておく必要がある。これも構造の一例であり、原理原則を理解し習得すれば、外見や上辺だけの言葉にも惑わされなくなります。
2つ目は「進化」です。
AI時代にはAI自体が急激な進化を遂げます。シンギュラリティというAIが人間を超えるタイミングもそう遠くない未来に訪れます。この時代には「人の進化」も合わせて発生します。
AIネイティブと呼ばれる子供たちは好奇心の塊なので、AIとの対話を通して我々とは異なる進化を遂げます。なので、既に半分AI化している私としては、更に進化を加速することで、AIと同等の能力に近づき、AIを深く理解することに繋がるとも考えています。
3つ目は「人の心」です。
AI時代は「愛」という人間が持っている大切な要素を再認識する時代と考えています。
AIと愛。いくらAIが進化しても人と人の繋がりの大切さは変わりません。人類視点で考えても、我々はこれからも人と共に生きてゆくのです。
経済を回しているのは、数字ではなく人の心です。なので、大切な人が何を考えているかを理解する。自分と向き合い、自分なりの社会貢献をすることが「本質的な仕事」なのだと考えています。
-若者へのメッセージ-
弊社はミッションに「百花繚乱」を掲げています。
自動化が加速するにつれ「自分らしさ」に再度スポットライトが当たると考えています。人は十人十色であり全人類がそれぞれ個別な魅力を持っています。その様々な色を使って描く絵画が仕事であるとも言えます。
話すのが得意な人、創るのが得意な人、もしくは応援が得意な人。仕事はチーム戦であり、ゲームを長年作っていた経験から言うと、チームの人の力を集結した相乗効果が最高のパフォーマンスを出す。と考えています。
若者の皆様にお伝えすることがあるとすれば、これからは「個の時代」であり、つまりそれは「あなたの時代」です。つまり、AI時代には、年齢関係なく全員が初心者プレイヤーであり、経験値により判断を誤るリスクの方が高いとも言えます。
無知は武器。私は精神年齢20歳もしくは5歳でいつづけたいと思っています。
なぜか。
先程申し上げたAIネイティブの世代が、AI時代には構造上ほぼ最強クラスのAI能力を身につけると予想しているからです。
つまり、年齢に関係なく、好奇心旺盛で、空気を吸うように挑戦をし、多くの失敗から成長し、極稀にある成功という幻にしがみつかず、その時々の喜怒哀楽を味わいたいと考えています。
いついかなるときも普遍的なものがあるとすれば、それは「希望」と「学び」です。共に素晴らしい時代を創るプレイヤーとして、この人生ゲームを楽しみましょう。
最後になりますが、同じ時代に生まれ、文字を通してではありますが、皆様の貴重な時間を頂き交流できた事を心より感謝申し上げます。
人生は思ったよりも短く、出会える人もできる仕事にも限界が存在します。なので、誰と生きるか、そしてこのカオスな時代をどう楽しむかを自分自身の独断と偏見で決めてゆくのが良いと思います。
皆様の人生が素晴らしいものになることを祈っております。
you make my day. 齋藤 潤