齊藤千尋

－現在の仕事についた経緯－

「真の望みに気づいたその瞬間から、人生は拓けていく」ということを伝えたいです。
2つの原体験が現在の仕事に就くきっかけとなりました。

1つ目は、コーチングで感動体験をしたことです。長きにわたり企業人事として従事し、安定した日々を送っていましたが、何か停滞感を覚えていました。そんな時、久々にコーチングを受け、自分の真の望みに気づき、これまでのモヤモヤが一気に解消されました。そこから人生が一気に好転し、望む結果を得続けています。
「私の望みはこれだ！」と自ら感情の蓋を外した感動は今でも忘れられません。

そして、もう1つが息子の存在です。私の息子は21トリソミー（ダウン症児）です。これまで多様性に関しては、職制上学ぶ機会も多く、自分では理解していたつもりでしたが、当事者になってはじめて、本当の意味で歩み寄ろうとはしていなかったことを痛感し、猛省しました。
それから多様性や将来の日本をこれまで以上に深く考えるようになり、個として長く社会に貢献するには何ができるのかと考え、人を高めるプロコーチとして活動を決意しました。
個性（凸凹）や年齢、性別、環境に関係なく、自分にとって大事なこと、望むことに気づき素直に生きる人は、心に余裕が生まれ、周囲にも優しくなります。その優しさは、助け合いの連鎖となり、誰もが自分らしさを楽しむ未来を創造していくという志をもって、日々奔走中です。

－仕事へのこだわり－

仕事へのこだわりは、「想像し続けること」です。
想像し続けることとは、望むことや望まれることの一歩先を行くということです。
自分自身に対しても、他者に対しても、想像力をフル稼働し、最良の結果を求めることです。
これは、幼少期の家庭環境が原体験となり、仕事や学びの中で磨かれたと思っています。

私には、年の離れた姉が二人おり、彼女たちとの会話や遊びのおかげで、「自分の想像を超える経験や思考」を得てきました。また、末っ子の私は家族の中心人物となり、私が何かをすると、みんなが笑顔になり褒めてくれたのです。
例えば小学生の頃、休日だけは早起きし、朝食を私が作ります。母や父は「世界で一番おいしい」と笑ってくれました。家族の笑顔が見たくて、「次は何をしよう？どうしたら喜んでもらえるだろう？」と常に考えて、ワクワクしていました。この原体験は私にとって、仕事だけでなく生き方の重要な軸となりました。

私が新卒の頃は、ただ作業内容だけ指示されることが当たり前でした。当時は上下のパワーバランスがはっきりしていて、質問もしにくい環境でしたが、「自分が指示者なら何を望むか？その先のお客様は何を望むか？何のために必要なのか？」とありったけの想像力で考え、業務遂行に必要な情報を事前収集し、コンセンサスをとってから作業に入ることで、速い作業スピードかつ高クオリティで成果を出し、先輩や上司から理解と信頼を得ることができ、成功体験に繋がっていきました。

あの頃から変わらず、自身の事業を運営する中でも「何のために」を想像し続け、お客さまに喜んでいただける高クオリティのサービスを提供し続けたいと考えています。

－若者へのメッセージ－

多様性が尊重され、すぐに情報が入手できる現代、自分らしい生き方や在り方の選択肢は無限に広がっています。一方、男女ともに平均寿命が80歳を超える中、個として生き抜くことが推奨され、今後はますます自己責任で生きることを求められます。
自由で素晴らしいことのように思えますが、コーチングやカウンセリングをする中で、最近特に急増しているのが「現状に不満はないけど、このままでいいのか？」と漠然とした不安や焦りを持つ方です。その方々の特徴は、自分の可能性と強みを過小評価し、「したいこと」ではなく「できること」で人生を構成していることです。

人はイメージし、フォーカスした範囲で考え行動します。どんなに大きな望みでも、したいことを描いた時から叶えるための歩みが始まります。
想像力を駆使し、自分の可能性や強みを信じ、本当に望むこと（したいこと）を描いてみてください。そして、不必要な思い込みや不安を手放し、思った通りに素直に行動してみてください。
その行動の先にどんな結果が待っていても、自分で描き、選択し、夢中になったその過程は自分を大きく成長させ、納得感に満ちているはずです。もし、気に入らない結果なら、またやり直せばいいのです。
人生の主導権を握って、自分らしく人生を楽しんでください！