INTERVIEW
ROPPONGI KAYOKO

六本木佳代子

OPENER Management株式会社 代表取締役 https://opener-management.com/

略歴

⼤学で情報処理⼯学を学び、卒業後、⽇産グループ企業へSEとして勤務。その後、昭和61年にシステム開発会社の株式会社ジー・エム・ケー、後に株式会社ジニアスエンタープライジング、ソリューション企業の株式会社OPENERを設⽴。盛和塾にて稲盛和夫⽒の⼈間学を学ぶ。平成16年、沖縄⽀社設⽴。以来沖縄での事業に⼒を⼊れる。12年半のシンガポールでの居住経験を⽣かし、枠にとらわれない視点で韓国の⼤学院から技術者を直接雇⽤。⼈種・国・習慣を超えた「⼈」を育成することこそが、デジタルなIT業界で必要なアナログ育成だと考える。その後、平成19年に社員のメンタルヘルス保全に取り組むために産業カウンセラーの資格を取得。社内に2名の産業カウンセラーを常勤で抱える中⼩企業は、現在でも他に類を⾒ない。会⻑職を続ける中、6社⽬の起業となるOPENER Management株式会社を平成30年4⽉に那覇に⽴ち上げ、沖縄企業の社員のメンタル保全を企業サイドからサポートする事業を確⽴。平成30年9⽉、カウンセラーを育成するための教育機関ブリッジカウンセラー協会を那覇市に設⽴、カウンセラー育成にも⼒を⼊れる。地⽅の中⼩企業の社員のメンタルケアを含め、36年の経営歴を⽣かし経営者⽬線で業績アップに繋がる内部改善をサポートする。また、若き未来の経営者の育成にも⼼を注ぐ。令和3年9⽉に沖縄県の⼦どもたちが悩みをLINEで相談できる⼼の居場所を作るNPO法⼈ひまわりらぼを設⽴。沖縄県の⼈々の⼼を守り穏やかな⼈⽣を少しでも⼿に⼊れる⼀助になる活動に⼒を注いでいる。プライベートでは、4⼈の⼦供を仕事と両⽴しながら育てあげた⺟親の顔も持つ。著書に「ハート・オブ・マム〜無償の愛が⼈を育む〜」がある。

現在の仕事についた経緯

昭和61年に設立したシステム開発会社を経営している中で、忙しい毎日で業務負荷がかかり、メンタル不調や体調不良を起こすIT技術者の社員が多くみられる状況を見て、なんとかできないものかと考えました。
まずは人のメンタルと仕事について自ら学ばないと「良い対策」が打てないと考え、産業カウンセラーの勉強をしたことがきっかけで「仕事と人の心との関係性が業績に大きく関わる」という事を知りました。
IT会社を事業継承した後、仕事で関わってきた沖縄県で、企業側と社員間のボトルネックを解消するカウンセリング手法を生み出し、企業の成長と業績向上の一助になりたいと考えました。

仕事へのこだわり

「無いものは作ればいい」いつもそう考えています。できるできないではなく、やるにはどうしたらいいか、方法が存在しないなら、どうやって実現するか、するにはどうしたらいいか…。常に「実現する術」を探ってきました。
できない(やらない)言い訳はいつだって誰にだって言えると考えています。他者に「無理だよ、そんな事できるわけがない」と言われると、心の中で「そうだよね、実行する自分自身で無理だって言ってるからできないよね」とニヤリとしてしまいます。
「何事もやってみないとわからない」「失敗したとしても、それは失敗ではなく、間違った方法を見つけただけ」だと思います。否定するも肯定するも、どんな事象も自分の心の向き方、見方次第です。起こった事実は変わらない・変えられないけれど、意味合いは自分自身の心の向き方・捉え方で変えていく事はできます。
自分の周りに起こった事象、良いことも、悪いことも、悲しいことも苦しいことも、全ては自分の人としての成長の栄養であり、出来事の意味合いを深く考えることで「捉え方」が高まると考えています。
一つのことに一所懸命打ち込むことでしか見えてこないものもあり、表面的な上澄みではなく沈殿しているような深い意味合いを観る・感じ取ることを心掛けています。
事業を通して、「必ず誰かのお役に立っている」事を念頭に置き、「社会の一隅を照らす会社、会社の中の一隅を照らす一人」でありたいと切に願っています。全ては社員の心からの笑顔のために。

若者へのメッセージ

「挑戦を恐れるな」と心からお伝えしたいです。挑戦というと大きなことに挑む、大きな変化、といった感覚を持ち、尻込みしてしまうこともあるかもしれません。しかし人は日々、昨日とは違う日を生きています。髪も伸びれば爪も伸びる、毎日、自然と「変化」を繰り返しています。そもそも生きているという事自体が変化を重ねていることなのです。
自分の道は自分自身で切り開いていく=挑戦していく=やってみる。変化の先には必ず「発見」があり、発見は心にワクワクとしたトキメキをもたらします。トキメキは心の豊さにつながるのです。
自分の心に火をつけるのは誰でもない、自分。やったことがないからできない、ではなく「やるにはどんな方法があるか」これがあなたの未来を自分の手で変えていく大切なキーワードです!
頑張ってほしい。日本の未来を作るのはあなた方一人ひとりなのですから。