INTERVIEW
OTSUKA KYOHEI

大塚教平

シナリオ・プランニング株式会社 代表取締役 https://scenario-p.co.jp/

略歴

当時、ベンチャー企業の中で有名かつ採用倍率1000倍の会社に新卒として入社。入社2年目でヘッドハンティングされ、新設会社に移籍。そこから半年後、自分で会社を立ち上げ、今に至る。

-仕事へのこだわり-

お客様よりもお客様のことを理解することです。自身を客観的に見れる人はそうはいません。それはビジネスや企業でも同じであり、お客様自身が周りからどう見えているか、どの状態にあるのかは、なかなかわからないものです。
その状態の中、様々なものを導入しても効果が出ずに終わることが多く、外部のコンサルティング会社等に依頼する企業様もおります。依頼してわかることですが、「報酬が高い割に効果が出ない。提案されるものは絵に描いた餅。」で終わることが多いです。

コンサルティング会社の提案は論理的に筋道が立っており、提案自体は綺麗で良いものですが、お客様の現場の実態、組織の心理バランス、障壁となるもの、お客様自身が気付いていなかった本当に実現したいものの抽出と優先順位等を深掘りできていません。
支援ならびに各プロジェクトにおいて成果を出すKSF(Key Success Factor)は、当事者のことを深く理解して「当事者の目線を持った第三者の目線になること」です。だからこそ、私たちは経営理念として「お客様よりもお客様のことを理解する」を掲げております。

-若者へのメッセージ-

なぜ、「日本一社員を甘やかす会社」をブランドコンセプトにしているのか、を語る前に日本社会における課題についてお話ししたいです。少々長いですが、お付き合いください。

今は若手人材を活かす仕組みのある会社が圧倒的に少ない現状です。
数年前から大きく変わってきた20代の思考の変化に気づいていない企業が多いです。
どこにでもあるような取り組み、中途半端な取り組み、どの企業も同じようなことをしていて、特に魅力もないし、若手社員は愛社精神も当然ないし、長く勤めたいとも思っていないのです。
それなのに「最近の若手は物足りない、なんか全員が平均的、成長が遅い」と言われ、就活でも「コミュ力が低い、志望動機が薄っぺらい、今日何しに来たの?」と評価されてしまいます。

いやいや、特徴ない会社の志望動機や意欲を湧かせろと求められてもそれは無理ですよね。企業の認知度か、希望勤務地への配属確約か、やりたいかもと思える仕事かどうかくらいでしか企業を選べないのです。
均一化しているのは、企業側で、企業側はそれに気づいて欲しいです。
20代の人たちはもう薄々気づいています。

物足りないのは企業側で、つまらないのは企業側です。そう、変わらないといけないのは、企業側であるべきです。働く20代の意識全体をいち企業が変えることは難しいです。だったら、企業側が今の20代に適応した方が早いです。そこから生まれたのが『日本一社員を甘やかす会社』です。

このブランドコンセプトの目的は2つです。

①何百万社ある日本企業の意識を変えること
今の時代に合った「人を活かす仕組みの会社」にしないとこれから先の経営は上手くいかない。だからこそ、振りきった一見アホみたいな会社を作って『私たちの気持ちを理解してくれる会社が世の中にあった』と日本に広めて、浸透させていきたいです。こんなアホ会社を皆さんのSNSで存分に紹介してほしいです。

②生産性の高いビジネス組織のモデルケースになること
当社はサボっているように見せて仕事がデキる組織を目指しています。これからの日本において、労働集約型人材では報酬額は下降傾向になり、プライベートの時間を削って生きるために仕事をしなければならなくなります。社会が目指すべき本来の方向性は「短い労働時間で高い報酬を得ること」です。

そのために必要なのはワークスタイルの変革と私たちは考えました。

■やらされる仕事ではなく、自らが選択する仕事へ
■個人に合わせたハイパフォーマンス環境の追及
■思考力やクリエイティブを発揮し、AIやロボットに置き換わらない仕事へ
■数字と改善、効率を意識できる制度の導入
■業務100%でなく、勤務時間の20%を学びの時間にし、広く深いスキルを得る
など『短い時間で高い生産性を持つビジネス組織』を実現しようとした結果、ぱっと見、社員を甘やかすようなものばかりが出来上がりました。

そして、だったら、いっそのこと『周りからナマケモノだと思われるくらいの会社でちょうど良い』と考え、生まれたのが公式コンセプトキャラクター『あまけも~’z』です。

おちゃらけて、ふざけているように見えるかもしれないですが、ビジネスにおける生産性を高めて、捻出できた時間で人生を謳歌してほしいです。それをまたビジネスに還元してほしいです。このプラスのスパイラルを生み出す組織でありたいです。

これらの想いが込められた会社がシナリオ・プランニング株式会社です。
おバカなふりをして、世の中を一緒に変えていきましょう。