INTERVIEW
OOKAWA JUN

大川淳

有限会社トータル保険 代表取締役 https://total-hoken.net/

現在の仕事についた経緯

努力に見合った給与にならないサラリーマン生活でした。不満がたまっていく状態で、そのことが収入の限界と思えました。そしてサラリーマンからの卒業を考え、起業することを決めました。
良くも悪くも自分の努力と結果が直接生活に影響します。そんなリスクを受け入れるには家族の理解と覚悟が必要でした。しかし家族や親戚の理解は得られませんでした。というより反対されました。当時、保険で成功するのは少数だから失敗すると思われていました。反対されても押し通しました。その時、絶対成功してやると思いました。失敗はできないというプレッシャーを感じながら決断しました。
選択した道は損害保険代理店。代理店になるための独立コースに入社しました。卒業までの期間は3年間。全国の同期入社の研修生が集合研修のたびに減っていくという厳しい世界でした。
それでも何とか卒業することができ、保険代理店として起業したのは平成6年12月のことです。

仕事へのこだわり

新人時代、仕事に対する特別なスタイルはありませんでした。とにかく会社の中で上を目指しました。上司に認められ出世し、同期で入社した人より上に行きたいと思っていました。そういう欲で仕事をしていました。
サラリーマンを辞め、保険代理店を起業するときも、人一倍働いて経済的に豊かになりたい、そのためにこの仕事を選択したのだからという欲が自分を突き動かしました。
そんな自己中心的な気持ちでも事業は成長していきました。
事業の成長と共に個人事業から法人化し、人を雇っていきました。人を雇い始めてから少しずつ仕事に対する考え方が変化していきました。お客さまを守り、幸せになるためのお手伝いをしたい。地域に貢献したい。社員を幸せにしたい。そして自分自身も幸せになりたいという仕事に対する順番が変わっていきました。
目指すものが変わってきたように思います。気持ちが変化してきた頃、ある人から「知恩・感恩・報恩」という話を聞く機会がありました。恩を知る、恩に感じる、恩に報いる。このことは、当たり前と思っている間は何も感じることはできません。仕事そのものが社会貢献になるような経営をさせていただこうと願いをたて、そういう仕事をしていこうと決めました。
お客さまから喜ばれる仕事をしようと思うようになり、感謝されることがエネルギーになりました。
仕事へのこだわりは、新人の時からはずいぶんと変わりました。

若者へのメッセージ

そもそも人は幸せになるため、人の役に立つために生まれ、存在しています。世の中にはたくさんの仕事がありますが、人をだましたり犯罪でなければ仕事に良い悪いはありません。単に仕事の性格が違うだけです。
まず自分は何のためにこの仕事をしているのだろうと自分自身に質問してみてほしいです。
もしかしたらすぐに答えは出ないかもしれない。今すぐには分からないかもしれない。それでも納得できる答えが出るまで考えてほしいです。
「何のために」の思いが強いほどぶれることはないでしょう。そして役に立てたという実感を持ってほしいと思います。
最近、夢を語っていますか?若い頃には実現しそうもない、とてつもない夢を持っていたように思いますが、年齢を重ねるにつれ忘れていました。夢に制限をつけていました。それは現状を見ているからかもしれません。なぜ夢に制限をつけるのか。そんな制限に意味はないはず。
もう一度言います。最近夢を語っていますか?