INTERVIEW
OKUMURA SHOHEI

奥村昌平

アドバイザリーラボ 代表 https://twitter.com/OkumuraShowHey

略歴

東京都出身、早稲田大学政治経済学部卒業。会計事務所勤務中に税理士&中小企業診断士の国家ライセンスをダブル取得。2001年に独立し、SOSコンサルティングを開業。2021年には屋号をアドバイザリーラボにリニューアルし、第2起業を果たす。

-現在の仕事についた経緯-

まだ若かりし29年前のこと。「将来、税理士として独立開業すること」を夢見て大学卒業後に会計事務所に就職しました。
実務を少しずつ覚える傍ら、資格の専門学校にも通います。
仕事と国家試験の受験勉強とを両立させるのはなかなか大変なことでしたが、もともと「人の相談に乗るのが三度のメシより好物」という変わった性格の持ち主でして、忙しいながらも目の前のお客さんのお役に立ちたいという一心で必死で勉強をする毎日でした。
担当のクライアントを持たせてもらうようになると、顧問先の社長さんからさまざまな相談を受けます。
ところがまだ知識も経験も浅いため、顧問先の社長からの相談にまともにお応えすることができません。
私の師事した事務所のボスが外資系の監査法人の出身だったこともあってか、顧問先の経営者さんの相談は、会計や税務に限らず内容が多岐にわたっていました。
書店に行ってそれっぽい本を買い込んでは読み漁るわけですが、そもそも経営の全体像が描けていないため断片的な知識だけでは太刀打ちできないわけですね。
悶々と悩んだ末に私は、ある決断をしました。
「経営に関してちゃんと体系的に勉強しよう」そう心に決めた私は税理士という国家試験の受験勉強中であるにも関わらず、中小企業診断士という別の国家資格の取得にも並行してチャレンジすることに。
・仕事
・税理士の受験勉強
・中小企業診断士の受験勉強
・妻との結婚
・草野球チームの運営
どうにかこうにか5足のわらじを履きこなし、「税理士」「中小企業診断士」という2つの国家ライセンスをほぼ同時に取得。
日々の実務においてもお客様である中小企業経営者さんの相談に自信をもって対応できるようになったという実感を得て、今から22年前の29歳のときに念願の独立開業を果たすことができました。

-仕事へのこだわり-

起業家さんのサポートを29年間、ずっと続けてきました。
税務顧問と申告代理をメインの業務としながらも
・経営コンサルティング
・企業(社員)研修
・コーチング
・地元CATVのキャスター
・セミナー講師
などなど、実にさまざまな角度からお仕事をさせていただきました。
起業家さんとの「相談サシ飲み」は1,000回を超えます(笑)。ギネスブックに申請する予定です。
そんな中でわたしの興味関心の向く先が何だったかといえば、それは、中小企業における社長個人の「経営力」と会社の「業績」との相関関係についてでした。
大手企業に比べて経営資源が圧倒的に乏しい我々中小企業にあっては、経営トップ個人の力量が会社の業績に与える影響度はわたしの個人的な感覚と経験則からすると80%~90%を優に超えるのではないかと。
であるならば、クライアント企業の業績アップに貢献するための後方支援サービスとしては「全社的なコンサルティング」というサポートよりも、むしろ「社長の経営力」強化に特化したサポートのほうが圧倒的に効率的かつ効果的ではないか。いつしかそう思うようになったんですね。
わたしが「起業家のメンターに徹しよう」と決断したのはこのような経緯からでした。
29年間変わらぬモットーは、「話しやすくて、分かりやすくて、親しみやすい」これには自信があります!

-若者へのメッセージ-

【1億総自営業社会】
私は30年前から「1億総自営業」社会の実現を望んできました。
一人ひとりが自分の好きなことや得意なことで生計を立てられる社会。
副業の解禁や起業ブームなど、時代がようやく私に追いついてきたかなと(笑)。
厚生労働省に言わせれば、2035年には日本から正社員がいなくなると。
自分らしく自由に生きる大人を一人でも多く増やすためにもとても良い時代になったと思います。

【AIとの共存】
昭和の高度成長期から失われた30年とも言われる平成、そして令和に至るまで我々が「仕事」と呼んで汗水を垂らしてきたものの多くはおそらく「仕事」ではなくなり、AIがやるべき「単なる作業」へと変わっていくことでしょう。
あなたにしかできない「仕事」はいったい何でしょうか?ぜひ、それを見つけてほしいです。

【人生100年時代】
従来型の20年ほど学んで40年ほど働いてあとは余生を楽しむ、という画一的モデルが完全に崩壊し、年齢に関係なく100年を通じて、学びながら・働きながら・楽しみながらという「3つを常に同時並行」に生きる時代!
ぜひ、最高の人生にしてください!