INTERVIEW
OKUHIRA JOJI

奥平穣治

バーチュー・クリエイティング株式会社 代表取締役 https://vir-cre.com/

略歴

1984年、神戸大学法学部卒業(学士)。同年、防衛庁(当時)に入庁(国家公務員上級職)。内部部局などでの勤務の後、防衛大学校の修士課程卒(修士)。その後、防衛研究所で勤務。2022年、定年退職。その後、法人(株式会社)を設立し、現在に至る。

現在の仕事についた経緯

学校卒業後、国家公務員(防衛省職員)の職業に就き、職種としては行政官、研究者としてそれぞれ約20年間の勤務の後、60歳で定年退職しました。
その後、公務員の再任用職員を3ヶ月間防衛省で経験し、同職の様子も分かったので、任期(1年間)を前に早期に退職し(3ヶ月)、現在の法人を設立し、現在に至ります。
これまでの職歴も活かしつつ、前々から定年退職後、行いたかった事業の展開を考えています。

仕事へのこだわり

職業としての国家公務員生活(38年間)の前半は、行政官としての実務能力を研鑽し、後半は研究者として調査研究・教育の能力を研鑽しました。ともかく、職場では仕事優先、日々の業務の遂行に注力し、そこからOJTで能力を習得することに努めました。
職場では、仕事そのもののみならず多彩な人間関係ができますが、その組織の中で仕事をしていくことの面白さ、難しさを経験し、かつ学びました。組織の中には多様な職員が居て、善悪両面ある存在としての人間についての理解を得られました。
職務としては、様々な経験を積みましたが、ともかく、その時々で担当している任務に集中し、その結果として一定の実務処理能力を身につけることができました。
職業としての仕事についてと、プライベートのこととは極力区分し、国家公務員としての職務は全うしました。その中で、現在も私的に交流のある人たちとの人間関係は大事にしています。
現在の法人の仕事では、主としては学問と実務の融合を目指した職務に取り組んでいきたいと思っています。

若者へのメッセージ

私たちの世代は、とにかく行き過ぎた精神論や数々な不合理さにも耐えてきた世代なので、それに比べると皆さんは随分といい時代に生まれてきていると思います。
ともかく、若い頃には若い頃にできること、すべきことをして下さい。最初はほとんどの人が能力も小さく、お金もなく、交際範囲も狭いもので、誰もがそこから出発しているものです。大志を抱くのはいのですが、先ず目の前のことを一歩一歩、こなしていって下さい。
特別のことをするよりも、尋常日用の工夫を心がけて下さい。今日、名をなしている人も皆、下積みの時代を経てその現在の立場を築いています。また、特別に有名になったり、お金持ちになったりすることも目標の一つにしてもいいですが、それよりも自分と自分の周りの人を、少しでも幸せにするように心がけて下さい。