INTERVIEW
OKUBO SATORU

大久保悟

株式会社プラスシグナル 代表取締役 https://www.plus-signal.com/

略歴

立命館大学を卒業後、KCE大阪(現コナミデジタルエンターテインメイント)へサウンドデザイナーとして入社。2008年に株式会社カプコンへ転職。多種多様な「サウンド職種」「ゲームジャンル」「開発プラットホーム」を経験。2017年に独立。Unreal FestやCEDECなどのカンファレンスでも登壇を行う。

現在の仕事についた経緯

学生時代にバンド活動とTVゲームに熱中しており、ゲームセンターでアルバイトをしていました。
自分の好きな事を活かせると思い、ゲーム会社のサウンド職に応募しました。

仕事へのこだわり

まず第一に、好きな事を仕事にした私ですが、仕事とは誰かのために行うものだと考えています。ゲームユーザーやクライアント、またプロジェクトに携わる様々な方の利害関係も考えた上で計画を立て、なるべく多くの人が幸せになれるよう意識しています。自分自身も思えば人生の節目節目で多くの方に助力を頂いているのですが、そういう周囲の皆様の姿勢の影響も大きいと思います。物事が上手くいくには運と縁が不可欠だと思いますが、普段の姿勢が運と縁を呼び寄せてくるのだと考えています。
第二に心掛けている事は、仕事を思いっきり楽しむ事です。先ほど人のためとは言いましたが自分自身もサウンドデザインが好きでとても楽しんでいます。自分が置かれた状況に悩む事はありますが、サウンド制作を嫌いになった事はありません。そんな仕事に巡り会えた自分はつくづく幸せ者だなと思います。
次に柔軟な思考を持つように心掛けています。世界は非常に複雑で少し前の手法はあっという間に古い時代遅れのものになりますし、プロジェクトの座組やクライアントの社風、担当案件の内容によって最適解は異なってきます。また、その最適解も時間と共にどんどん変化します。何かに執着して固い頭になっていないか、時々状況を見つめ直すように心掛けています。

若者へのメッセージ

仕事をお金を稼ぐ手段として割り切る事も否定はしませんが、長く続く人生の多くの時間を割くことですから、折角ならやりたい事を仕事にしてみませんか?やりたい事が中々見つからない方は恐らくインプットとアウトプットが足りていないのだと思います。沢山インプットとアウトプットをしていれば、きっとやりたい事が見つかると思います。
やりたい事が見つかったら、そのやりたい事が誰かのためになる方法を考えてみましょう。誰かのためになるならきっとそれは仕事に繋がります。そこからやりがいが生まれ、毎日を生きる活力になります。
それともう一つ。社会に出ると学校の勉強みたいに明確な正解が用意されていない課題が次々と押し寄せて来ます。インターネットを検索してもAIに聞いてみても正解が分からない事が沢山あります。まずは世の中は複雑で正解も常に変化をしている事を認識し、周囲の人達と協力して課題解決をするよう心掛けてみて下さい。それだけで人生はきっと楽しくて気持ちも楽になると思います。